企画展示
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開館20周年記念展示 「はにわ-形と心-」

開催要項
| 開催期間 | 2003年3月18日(火)~6月8日(日) |
|---|---|
| 開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:30まで) |
| 休館日 | 毎週月曜日(月曜が祝日の場合は翌日) *ただし4月28日は開館 |
| 開催場所 | 国立歴史民俗博物館 企画展示室 |
| 入館料 | 一般 830円(560円) 高校・大学生 450円(250円) 小 ・ 中学生 250円(130円) ※( )内は20名以上の団体料金 |
| 主催 | 国立歴史民俗博物館 朝日新聞社 |
主旨
4~6世紀の日本列島各地で作られた古墳に、死者を送る儀礼として粘土造形物の埴輪が樹立されました。現存しない建物や器財そして動物さらに人物 を模倣した埴輪から、現代の私たちは当時の姿を知ることができます。
今回の企画展示では、古代東アジアの国家成立期にみられた厚葬の風習の中で生じた粘土造形物などによる死者への代理奉仕の存在を背景にして、日本 列島における古代国家胎動期である古墳時代の人々の信仰や生活の特質と国際的動向を、これらの埴輪を通して考えます。
企画展示の構成
第1展示室 4~5世紀の埴輪の意味を考える
埴輪の誕生:古墳と共に出現した円筒埴輪
- 奈良県赤土山古墳出土円筒埴輪(天理市教育委員会保管)ほか
死者のやしき:後円部頂の死者をまもる家や器財の埴輪
- 栃木県富士山古墳出土大型家形埴輪(壬生町教育委員会保管)ほか
墓前のまつり:造出部などの船や水鳥の埴輪
- 三重県宝塚1号墳出土囲形埴輪複製品(本館蔵)ほか
第2展示室 6世紀に流行した人物や動物埴輪にみる人々のいのりやまつりを考える
まもる人:盾などで古墳をまもる人々の埴輪
- 群馬県保渡田八幡塚古墳出土盾持人埴輪(かみつけの里博物館保管)ほか
いのる人と見守る人:人物群像の中心の姿
- 群馬県綿貫観音山古墳出土人物埴輪(文化庁蔵)ほか
動物をあつかう人々:狩する人々とさまざまな動物
- 奈良県笹鉾山2号墳出土馬形埴輪・馬子埴輪(田原本町教育委員会保管)ほか
まつる人々:歌舞音曲に携わる人々
- 和歌山県井辺八幡山古墳出土角杯を背負う人物埴輪(和歌山市教育委員会保管)ほか
第3展示室
はにわ作り:大王墓への埴輪供給とはにわ作りの苦労
- 大阪府新池埴輪窯出土円筒埴輪(高槻市教育委員会保管)ほか
はにわを運ぶ:遠距離を運ばれた埴輪
- 埼玉県生出塚埴輪窯跡出土頭巾をかぶる人物埴輪(鴻巣市教育委員会保管)ほか
はにわの違い:作り手の違いよる仕上がりの違いを示して、埴輪の生産を考える
- 石川県矢田野エジリ古墳出土人物・馬埴輪(小松市立博物館保管)ほか
※体験(触)コーナー
- 本館蔵埴輪を展示
古代中国の死の世界:大陸の死後の世界観
- 画像石拓影、北斉墓武人陶俑レプリカ(本館蔵)ほか
韓半島のはにわ:列島外に発見された前方後円墳と埴輪様土器を考える
- 月桂洞1・2号墳出土円筒形土製品複製品(本館蔵)ほか
その他
企画展示室外
- 一般図書室前フロアに導入として埴輪(レプリカを含む)を展示
- 復原衣裳(古墳時代)の着装体験コーナー(中庭に試着室を設置)
- 企画室前廊下に模造製作した円筒埴輪列を展示(触可)
展示物紹介
- 大型の家(栃木県・富士山古墳出土)
- 高さ150cmをこえる大きなもので、床は高い位置にあり、柱は太い円柱。普通の住居とは考えられない。(写真提供:壬生町教育委員会)
- 大刀を立てる船(三重県・松阪宝塚1号墳出土)
- 全長140cmと大きく、大刀と盾と蓋の埴輪を船上に立てていて珍しい。特別な意味を持たされたと考えられる。(写真提供:松阪市教育委員会)
- 首長の姿(群馬県・綿貫観音山古墳出土)
- 椅子にすわり両手を合わせる男性首長と、向かい合ってすわる女性、そして後にひかえる女性たち。儀式の場面であろう。(写真提供:群馬県立歴史博物館)
- 武人(伝群馬県出土)
- 甲冑を身にまとい、大刀と弓矢を持つ。(館蔵)
- 石人・石馬(福岡県・岩戸山古墳出土・複製)
- 近畿の王権に対抗した北部九州の首長・磐井の一族が、埴輪に替えて、阿蘇山の溶岩で作ったもの。埴輪の人や馬より大きい。(館蔵)
関連行事
1. 国際フォーラム
| 期日 | 2003年4月26日(土)・27日(日) |
|---|---|
| 会場 | 歴博講堂 |
| 内容 | 「王の墓と奉仕する人々」 |
| パネラー | 劉慶柱、林永珍、近藤二郎、一瀬和夫、車崎正彦、若松良一、和田萃、 新谷尚紀、杉山晋作、仁藤敦史、西谷大 (予定) |
【開催主旨】
日本列島各地でつくられた古墳の墳丘には、死者を送る儀礼として粘土造形物の埴輪が樹立されました。埴輪樹立の意味については、首長権の継承儀礼や、葬儀の場面、あるいは死者の生前の生活を表現したものといったさまざまな説があります。今回の国際フォーラムでは、古墳における埴輪を中心として、古墳時代の死者儀礼のあり方や死生観を探ることとしました。一方、国家成立期に生じた厚葬の風習のなかで、造形物を墓に納めたり立て並べたりしたことは、世界各地に見られます。それぞれの地域でどのような背景をもとにこうした現象が生まれたのか、エジプト・メソアメリカ・中国・韓国・日本の考古学と古代史学の研究者に語っていただき、日本の古墳に樹立された埴輪の東アジア史での位置を考えるとともに、墓と造形物との関係性を比較検討します。
【開催内容】
| 4月26日(土) | ||
| 時間 | 内容 | |
|---|---|---|
| 10:00 | 開 会 | あいさつ 宮地 正人(歴博館長) |
| 10:10〜10:50 | 報告1 | 「メソ・アメリカの墓と奉仕する人々」 寺崎 秀一郎(早稲田大学) |
| 10:50〜11:40 | 報告2 | 「古代エジプトの王墓に奉仕する人々」 近藤 二郎(早稲田大学) |
| 11:40〜12:30 | 昼 食 | |
| 12:30〜13:20 | ギャラリー・トーク | |
| 13:20〜14:30 | 報告3 | 「古代中国の王墓と奉仕する人々」 劉 慶柱(中国社会科学院考古研究所) |
| 14:30〜15:20 | 報告4 | 「韓国南西部の前方後円墳と埴輪状土製品」 林 永珍(韓国・全南大学校) |
| 15:30〜16:20 | 報告5 | 「古代人の死生観」 和田 萃(京都教育大学) |
| 4月27日(日) | ||
| 時間 | 内容 | |
| 10:10〜11:00 | 報告1 | 「埴輪の構造」 車崎 正彦(早稲田大学) |
| 11:00〜11:50 | 報告2 | 「埴輪にみる死生観」 一瀬 和夫(大阪府教育委員会) |
| 11:50〜13:00 | 昼 食 | |
| 13:00〜13:50 | 報告3 | 「人物埴輪の意味」 若松 良一(埼玉県立さきたま資料館) |
| 14:00〜16:20 | 討 論 | 司会:新谷 尚紀・杉山 晋作 参加者:その他の展示プロジェクト委員 |
| 16:30 | 閉 会 | |
【お申し込み方法】
フォーラム聴講希望者は、往復葉書に「国際フォーラム参加希望」と明記のうえ、
住所・氏名(返信用にも記入)・年齢・電話番号を記して下記までお申し込み下さい。
定員260名(定員を超えた場合は抽選)。
参加は無料です(ギャラリートークに参加される方は入館券が必要になります)。
【お申し込み先】
〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117 国立歴史民俗博物館 展示課展示広報係
Tel:043-486-0123(代) Fax:043-486-4211
【締め切り】
☆2003年4月4日(金)消印有効
2. 歴博講演会
- 第231回 3月8日(土)「はにわが語ること」 杉山晋作(歴博)
- 第232回 4月12日(土)「古代女帝の衣装」 武田佐知子(大阪外国語大学)
- 第233回 5月10日(土)「他界はいずこ」 辰巳和弘(同志社大学)
3.ギャラリートーク(予定)
- 本館の展示担当者による展示解説 午後2時~
3月22日・29日、4月5日・19日、5月17日・31日、6月7日
*いずれも土曜日
4. 手描きポスター入選発表
国立歴史民俗博物館では、開館20周年記念展示の一環として「はにわ−形と心−」を2003年3月18日(火)から6月8日(日)まで開催しております。
この展示を記念し、「はにわ」を魅力的に表現する“手描きポスター”を全国から募集しました。このポスターはその入選作です。





































