企画展示

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新収資料の公開 平成16年度

二代目沢村田之助死絵(しにえ) 文化14年

死絵とは、江戸後期から明治にかけて、おもに人気歌舞伎役者の死去に際し、訃報と追善をかねて出版された錦絵です。単に死者の肖像を描くのではなく、死装束をつけ、樒(しきみ)や蓮華といった葬儀や仏事に関わるものを持たせたり、極楽への死出の旅路の様子や先に亡くなった役者を共に描くなど、死に関わるモティーフを積極的に描き込んでいるところが、現代と異なり大変興味深いものとなっています。人気役者ほど死絵の数は多くなり、当時の人気度を知る役割も果たし、情報が早ければ早いほど売れ行きが期待できたということです。昭和10年の初代中村鴈次郎を最後に以後追悼写真の時代となっていきます。