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開催概要展示構成関連の催し刊行物のご案内

開催概要

冬の華・サザンカ
開催期間2013年12月3日(火)~2014年1月26日(日)

展示物イメージ

サザンカは日本を原産地とし、ツバキとともに冬枯れの季節に庭を彩る数少ない植物です。くらしの植物苑では、特別企画「季節の伝統植物」の一環として、2001年よりサザンカを展示してきました。これらには、「江戸サザンカ」、「肥後サザンカ」と呼ばれる独自の品種群も含まれています。

サザンカは、自生種に近い「サザンカ群」、獅子頭の実生またはその後代と考えられている「カンツバキ群」、サザンカとツバキの間で自然にできた雑種またはその後代と考えられている「ハルサザンカ群」の3グループに大別され、花はグループごとに10月中頃から翌年2月にかけて上記の順に咲いていきます。これらの品種は、いずれも実生の変種から選抜されたもので、こうした品種を維持・普及する方法は、日本の園芸文化の大きな特徴といえます。

当苑では、人とサザンカの関わりを遺伝資源と文化的な資産の両面から着目し、生きた植物と歴史資料を併せて考察した成果を展示してきました。今年度の「冬の華・サザンカ」では、サザンカの名前をテーマとし、名前の由来が時代によって変遷した様子や、品種によるグループ分けについて展示を行います。

会場 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑
料金 個人(高校生以上) 100円
団体(20名以上) 50円
※小中学生は入苑無料です。
※毎週土曜日は高校生は入苑無料です。
開苑時間 9時30分~16時30分 (入苑は16時まで)
休苑日 毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)、
年末年始 2012年12月27日(金)~2013年1月4日(土)
主催 国立歴史民俗博物館
備考 ※1、2月の開園日には、先着20名様に植物苑で採取した種をプレゼントいたします。

展示構成

2000年に当苑へ寄贈された品種に、その後新たに収集したものを加え、鉢植えで栽培したサザンカ(サザンカ群70品種、カンツバキ群43品種、ハルサザンカ群32品種)を苑内の東屋周辺、ハウス、よしず展示場で展示します。一部、常設スペースでの地植えもあります。

また、サザンカの名前について、古い品種には和歌にちなんだものが多くありましたが、その後に人物名や外国由来の名前に変わっていく様子や、品種名のグループ分けなどについて解説パネルを作成し、東屋で展示します。

※ 植物苑のサザンカの様子は「くらしの植物苑 今週のみごろ」でもご覧いただけます。

サザンカ群

磯千鳥

犬張子(江戸サザンカ)

丁子車

白楽天(肥後サザンカ)

カンツバキ群

日の出富士

秋の粧

コットンキャンディ

初光

ハルサザンカ群

銀竜

ユールタイド

星飛竜

六歌仙

サザンカの有償頒布のご案内

日時 11月23日(土・祝)・12月3日(火) 9時30分 ~13時30分
場所 くらしの植物苑
価格 1ポット1000円(税込)
* お一人様あたりの苗の数を制限させていただく場合があります。
* 数量に限りがあります。品切れの節はご容赦ください。
* 別途、入苑料が必要となります。

くらしの植物苑観察会 第177回観察会「サザンカの名前とその変遷」

日時 12月21日(土) 13時30分~
場所 くらしの植物苑
講師 箱田 直紀(恵泉女学園大学名誉教授)
備考 事前申し込み不要、要入苑料

刊行物のご案内

  • 『季節の伝統植物』 800円
  • 『冬の華・サザンカ』 980円
くらしの植物苑関係の図録・絵葉書等の刊行物についてのお問い合わせ
財団法人 歴史民俗博物館振興会
電話:043-486-8011(9時30分から17時00分まで) / E-mail:shop@rekishin.or.jp

※内容は変更する場合があります。ご了承ください。