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開催概要展示構成関連の催し

開催概要

冬の華・サザンカ
開催期間2008年12月2日(火)~2009年2月1日(日)

展示物イメージ

サザンカ群:御美衣

サザンカは日本を原産とし、ツバキとともに冬枯れの季節に庭を彩る数少ない植物です。当苑では夏の『伝統の朝顔』に対して『冬の華・サザンカ』として、2001年より収集・展示を行ってまいりましたが、これらの品種や系統のなかには、「江戸サザンカ」、「肥後サザンカ」と呼ばれる独自の品種群が含まれています。

サザンカは大きく「サザンカ群」、「カンツバキ群」、「ハルサザンカ群」、「タゴトノツキ群」の4つのグループに大別されていますが、花は11月頃から2月にかけて、サザンカ群、タゴトノツキ群、カンツバキ群、ハルサザンカ群の順に咲いていきます。これらの品種はハルサザンカ群を除き、いずれも実生の変わり種から選抜されたもので、こうした品種の作り方は、日本の園芸文化の大きな特徴といえます。また、「江戸図屏風」(本館蔵)に描かれた江戸城内「御花畠」には、黄色や青色のツバキが描かれていて、これらの品種が珍しいものとして栽培されていたことがわかります。

当苑では人とサザンカの関わりを、文献(歴史資料)と現存の品種を材料として考察し、遺伝資源ならびに文化的な遺産としての二つの面から踏み込んだ、他に例を見ない展示を行います。

会場 国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑
料金

個人(高校生以上)100円 / 団体(20名以上)50円 

※小中学生は入苑無料です。 ※毎週土曜日は高校生は入苑無料です。

開苑時間 9時30分~16時30分 (入苑は16時00分まで) 
休苑日 2008年12月8日(月)・15日(月)・22日(月)・27日(土)~2009年1月5日(月)・13日(火)・19日(月)・26日(月)
主催 国立歴史民俗博物館

冬の華・サザンカのチラシ (PDFファイル:438KB)

展示構成

2000年に当苑に寄贈された品種を中心に、その後新たに収集し、栽培・育種したサザンカ(サザンカ群70品種、カンツバキ群43品種、ハルサザンカ群32品種、タゴトノツキ群1品種)を、苑内の東屋周辺、ハウスに鉢植で展示するほか、一部は常設スペースに地植で展示します。

植物苑のサザンカのようす

[2009.1.22 更新]

“おもかげ”
ハルサザンカ群

“奥山桃の実生A
ハルサザンカ群

“奥山桃の実生B”
ハルサザンカ群

絞昭和の栄
カンツバキ群

“絞笑顔”
ハルサザンカ群

“有楽椿”
侘助

   

これまでのサザンカのようすはこちら

昨年の植物苑のサザンカのようす

サザンカ群
「御美衣(おみごろも)」
(江戸サザンカ)

カンツバキ群
曵馬乙女(ひくまおとめ)

ハルサザンカ群
吉良緋竜(きらひりゅう)

タゴトノツキ群
銀宝(ぎんぽう)

くらしの植物苑観察会

第117回観察会 「サザンカの文化史」

日時 2008年12月6日(土) 13時30分~
会場 くらしの植物苑 東屋
講師 箱田 直紀 (元恵泉女学園大学)
備考 事前申し込み不要、要入苑料

※内容は変更する場合があります。ご了承ください。