「センノウ」
センノウはナデシコ科の植物で、中国から持ち込まれたと考えられています。夏に紅色の花を咲かせ、室町時代から江戸時代にかけて、京都では生け花や庭園の観賞用として普及していましたが、近年では、絶滅したのではないかと考えられていました。1995年の夏、「出雲のセンノウ」として、テレビで紹介されたことで、島根県で生存していたことがわかり、他にも岡山県、滋賀県、宮崎県、鹿児島県、熊本県で生存していたことが確認されました。当館では、2004年に開催された「海をわたった華花」展で、切り花でいただいたものを、挿し芽で増やすことができ、現在では鉢植えで管理し、毎年、夏に展示しています。 |