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2008年4月24日2008年4月17日2008年4月10日2008年4月3日

2008年4月24日

伝統の桜草
桜草が咲きそろってきました。写真は地植している桜草です。詳しくは企画展『伝統の桜草』のページをご覧ください
「伝統の桜草」詳細はこちら
ウラシマソウ (サトイモ科テンナンショウ属)
花序の付属体が糸状に長く伸びたれ下がります。地下の球茎で増えるので、かたまって生えることが多く、球茎の大きさで雌雄が決まるといわれています。雌雄異株で若い雄株のほうが多くみられます。
ドウダンツツジ (ツツジ科ドウダンツツジ属)
蛇紋岩地域に生える落葉低木です。樹形がまとまりやすいので、生垣や庭に植栽されます。和名は灯台ツツジの意味で、枝の分かれ方が結び灯台の足に似るので、そのようにいわれます。
イカリソウ (メギ科イカリソウ属)
山地の日陰に生息する多年草で、花弁の基部に長い距があり、花の形がイカリに似ていることからその名が付きました。英語でBarrenwortといいます。
ニシキギ (ニシキギ科ニシキギ属)
秋に美しい紅葉をするのでよく庭に植えられています。枝にはコルク質の翼が4条は発達し、形もたいへん面白いです。それとは対象的に淡緑色の小さな花が咲きます。4枚の花弁と4本の雄しべ、中央に雌しべの花柱がみえます。英語ではWinged Spindle-Tree、中国語では衛矛といいます。
ムベ (アケビ科ムベ属)
常緑のつる性木本で総状の白い花序をたくさんつけます。雌雄同株で、花弁に見えるのはがく片で6枚、雄花には雄しべの中に退化した雌しべが3本、雌花には雌しべの外に退化した雄しべが6本があります。果実は熟しますがアケビのように口は開きません。中国語で野人瓜といいます。
ゲッケイジュ (クスノキ科ゲッケイジュ属)
雌雄異株の常緑樹で日本には雌株は少ないと言われていますが、苑内のものは2本とも雌株です。佐倉城址公園には雄株があります。日本には1905年ころフランスから渡来しました。英語ではBay Laurel、中国語では月桂といいます。
春の紅葉
紅葉したように色づくモミジをご覧ください。
オオタザクラ (バラ科サクラ属)
マメザクラが台木のオオタザクラにたくさんのつぼみがつきました。

2008年4月17日

ニリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属)
林縁に生える多年草です。地下茎で増え群生することが多く、葉には白い斑が入ることもあります。花弁はなく白色のがく片が花弁のようにみえています。花は2輪のこともありますが、1から3輪のこともあります。中国語で林萌銀蓮花といいます。
ハラン (ユリ科ハラン属)
中国の中南部原産で、常緑の多年草です。根茎が地中を横に伸び、節に葉柄をつけます。たくさんの園芸品種があり、葉の広狭や厚さなどに違いがあります。葉に縦の縞や星斑があるものなど、明治期には100余りの品種が紹介されています。王冠みたいにみえるのが花です。英語ではCast‐Iron Plant、中国語では蜘蛛抱蛋といいます。
ハナズオウ (マメ科ハナズオウ属)
中国原産の落葉低木です。葉が出る前に花が咲きます。花は昨年の枝に束になって付きます。花は蝶形花と似ていますが、旗片の大きさや付く位置が違います。花の色が蘇芳染めの色に似ることからスオウバナといわれたといわれます。苑内には白色の栽培品種もあります。英語ではChinese Redbud、中国語では紫荊といいます。
モクレン (モクレン科モクレン属)
5メートルにもなる落葉低木で、葉の展開前の1ヶ月ほどの間に赤紫色の花をつけます。花弁は6枚、がく片は3枚あります。中国ではハクモクレンとともに高貴な花木として植栽されます。英語ではLily Magnolia、中国語では辛夷または桂蘭といいます。
クロフネツツジ (ツツジ科ツツジ属)
クロフネツツジ類は5枚の葉が枝先につきます、花は大きく長い雄しべが10本あります。ツツジ属は葉や枝に毛があるか、葉と花が混芽しているか、花糸に毛があるか、腺がどこにあるかなど、細かく見て区別をします。日本にも50余種分布します。また多数の園芸品種がつくられています。
ミツバツツジ (ツツジ科ツツジ属)
庭木としてよく植栽されていますが、分布域はあまり広くなく、関東地方から近畿地方の太平洋側に自生しています。ミツバツツジ類は花と葉が同じ冬芽の中にあります、また植物全体に腺があり、べたべたします。雄しべは10本で長さは不ぞろいです。
「伝統の桜草」開催中
『伝統の桜草』展が始まりました。今年は気温が安定せず、開花が遅れていますが、400品種の桜草が咲いていきます。詳しくは『伝統の桜草』のページをご覧下さい。
「伝統の桜草」詳細はこちら

2008年4月10日

アケビ (アケビ科アケビ属)
山野で普通に見かける雌雄異花の落葉つる性木です。掌状複葉で小葉は5枚です。雄花は小さく6本の雄しべと退化した6本の雌しべを持ちます、雌花のほうが大きいです。写真のアケビはシーボルツチルドレンと言って、シーボルトが日本から持っていったアケビの子どもです。英語ではAkebi、中国語では木通といいます。
ミツバアケビ (アケビ科アケビ属)
山野で普通に見かける雌雄異花の落葉つる性木です。掌状複葉で小葉は3枚です。アケビに比べると花は小さいです。つるはアケビ細工に使われます。中国語では三葉木通といいます。
クロモジ (クスノキ科クロモジ属)
雌雄異株の落葉低木で、小枝の樹皮上に黒斑がみられることからクロモジと呼ばれました。材には芳香があり、楊枝に用いられます。また民俗事例からクロモジは神を祭るための祭りの木であったといわれています。上の写真が雄株、下が雌株です。中国語では大葉鉤樟と言います。
コクサギ (ミカン科コクサギ属)
東アジア特産で1属1種です。葉は単葉で1列に2枚ずつ葉をだしています。上は雄株で総状花序が満開です。下は雌株で、注意しないとよくわかりませんが花が咲いています。
フッキソウ (ツゲ科フッキソウ属)
第三紀周北極植物群の遺存植物の1つと考えられています。山地のやや湿った樹林下に群生します。穂状花序で花弁はなく、淡緑色の4枚のがくがあります。雄花には目立った白い4本の雄しべがあります。雌花は花序の基部につき、2本の雌しべが見えます。中国語で富貴草といいます。
アセビ (ツツジ科アセビ属)
風当たりの強い乾いた山地に生育する常緑低木です。壷形の白い花をたくさんつけます。下は昨年の蒴果です。牛馬が食べると中毒を起こすので、「馬酔木」の名があります。英語でJapanese Andromedaと言います。
モモ (バラ科サクラ属)
中国や日本で古くから栽培されている落葉果樹です。モモは果実に毛があるかどうか、核から実が離れやすいかどうか、また樹形などで分類されています。英語ではPeach、中国語では桃と言います。
ニワウメ (バラ科サクラ属)
観賞用に栽培される落葉低木です。葉と同時に葉腋に3個くらいの花をつけます。花は小形で花弁は5枚、たくさんの雄しべがあります。八重咲のものはニワザクラと呼ばれます。英語ではJapanese Bush Cherry、中国語では郁季と言われます。

2008年4月3日

ボケ (バラ科ボケ属)
中国原産の落葉低木です。花を観賞するために庭園に植栽されています。果実は木瓜といわれ果実酒や砂糖煮に使われます。栽培品種は花色に変化があり、果実のできにくいものが多いです。英語ではJapanese Quince、中国語では秋木瓜といいます。
バイモ (ユリ科バイモ属)
中国原産で漢方の生薬として栽培されています。地下に白い鱗茎を持ち、花は下に垂れます。下の写真は花の中が見えるように上向きにしましたが、両性花です。または雄性単性花のもあります。花の内側に網目模様があるのでアミガサユリともいいます。中国語で浙貝母といいます。
ハクモクレン (モクレン科モクレン属)
高さ20mにもなる落葉高木で、葉の展開の前に乳白色の大きな花をつけます。中国原産と言われていますが、古くからの栽培で野生地は不明です。蕾も漢方に使われます。英語ではYulan、中国語では玉蘭・白木蘭といいます。
シャガ (アヤメ科アヤメ属)
葉は常緑で、走出枝で増えていき、低山地に群生しています。アヤメ属の中で一番早く咲きます。日本のものは3倍体で種子は出来ません。花を次々に咲かせるので気づきにくいですが一日花です。中国語で胡蝶花といいます。
スモモ (バラ科サクラ属)
高さが3mにもなる落葉果樹で、春に長い花柄の白い花を咲かせます。果実がやや酸味があることから酢桃といわれました。果実は生食やジャム、ゼリーなどに用いられます。英語ではChinese Plum、中国語では李といいます。
ユキヤナギ (バラ科シモツケ属)
落葉の低木で叢生します。白い小さな花をたくさんつけるのでこの名があります。花束によく用いられます。中国語で噴雪花といいます。
イチイ (イチイ科イチイ属)
常緑高木で、アララギ、オンコと言う地方もあります。雌雄異株で写真は雌株です。材は加工・保存に優れていて、鉛筆材、彫刻材に利用されます。昔、高官の笏に用いたので一位の名が付いたといわれます。英語ではJapanese Yew、中国語では東北紅豆杉といいます。