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2007年3月29日2007年3月22日2007年3月15日2007年3月8日2007年3月1日

2007年3月29日

アブラチャン (クスノキ科クロモジ属)
谷筋などに生える落葉小高木で、雌雄異株です。上が雄株で小さい花がたくさんついています。下が雌株です。種子からとれる油は中部地方では灯用に用いました。枝葉も油分を含むので生木でもよく燃えます。
シデコブシ (モクレン科モクレン属)
本州中部の限られた地域の丘陵の縁に分布します(このことを東海丘陵要素といいます)。多数の美しい花が咲くので、庭園花木として植えられています。
ハナニラ (ユリ科ハナニラ属)
原産国はアルゼンチンで、星のような淡青色の花をつける球根植物です。この名はニラの臭いがあるために付けられたといわれています。
モミジイチゴ (バラ科キイチゴ属)
低木の中媒花で、花はがく片5枚、花弁5枚、雄しべと雌しべは多数あります。葉がモミジのような葉をもつことからモミジイチゴといわれます。キイチゴ属は日本に35種もあります。
ショカツサイ (アブラナ科オオアラセイトウ属)
中国原産の1~2年草で、江戸時代には栽培されていたといわれます。一度植えると、こぼれ種子でどんどん増えます。

2007年3月22日

バイモ (ユリ科バイモ属)
中国原産の多年草で、漢方薬として栽培されています。花の外側は淡黄緑色で、内側には紫色の網目模様があります。このことから編笠百合とも呼ばれます。昨年に比べ早くに咲き始めました。
ヒサカキ (ツバキ科ヒサカキ属))
山地に普通にみられる雌雄異株の常緑低木です。写真は雄株でめしべは退化しています。花にはガスのような独特の匂いがあります。
フッキソウ (ツゲ科フッキソウ属)
山地の日陰に小群をつくる草本的な常緑低木です。葉の寿命は通常2年で、地面を這うように茎が伸び群をつくります。花には花弁がなく、4枚のがくがあります。写真は雄花で4本のおしべが目立ちます。
カンヒザクラ (バラ科サクラ属)
中国南部や台湾に自生し、沖縄では野生化しているサクラで、葉が開く前に濃紫紅の花が下を向いて咲きます。春早く咲くサクラとしてよく植えられています。
ハチジョウキブシ (キブシ科キブシ属)
黄色の花穂をたれた花で、早春の山によく目立ちます。落葉の低木で雌雄異株です。城址公園にはキブシがありますが、苑内のものは花や花序が大きいハチジョウキブシといわれるもので、写真は雄株のものです。

2007年3月15日

シュンラン (ラン科シュンラン属)
日本で最も普通に見られる地生ランで、耐寒性があり庭や鉢植えで栽培されることが多いです。花は普通、淡緑色ですが、変異が多く黄色の強いものや褐紅色のものなどがあります。
ミツマタ (ジンチョウゲ科ミツマタ属)
中国からヒマラヤにかけて分布する落葉低木で、日本に渡来したのは室町時代といわれています。樹皮の繊維が丈夫で和紙の原料として栽培されています。主要品種として、赤木、青木があります。黄色の花弁のように見えるのは筒形のがくで、おしべは2列に8本あります。
アセビ (ツツジ科アセビ属)
山地の風当たりの強いところに好んで生える常緑の低木です。花は壺形でかわいいですが、種子にはアセボトキシンという苦味成分があります。そのため馬酔木の名があります。
ネコヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属)
雌雄異株の落葉性の低木で、新枝は黄褐色で細いです。花は前年枝につきます。写真は雄花序でおしべは2個、葯(やく)は紫紅色で、花粉が黄色に見えています。繁殖力が強く、護岸などに植えられたりします。苑内にはイヌコリヤナギもあります。
ユキヤナギ (バラ科シモツケ属)
中国原産の落葉の低木で小さい花が多数咲きます。花壇や生け垣によく植えられていますが、大雨で増水・水没するような場所にも生育します。花が雪、葉が柳を思わせたところからこの名があり、小米花ともいわれます。

2007年3月8日

コマツナ“小松菜”(アブラナ科アブラナ属)
黄色の十字花が咲き初めてきました。小松菜は関西ではあまり栽培されていません。主に関東で栽培され、お浸しや油炒めによく利用します。花には花弁が4枚、長いおしべが4本と短いおしべが2本あり、これはアブラナ科に特有です。
トサミズキ (マンサク科トサミズキ属)
自生地は高知県(トサ)の蛇紋岩、石灰岩地帯です。限られた自生ですが春先に黄色の花が咲く落葉低木で、庭木としてよく植えられています。花は穂状に6~8個の花がつき、暗赤色の葯(やく)と細長い花柱が2本見えます。
サンシュユ (ミズキ科ミズキ属)
中国・朝鮮原産の落葉小高木で、春先に黄色の花が咲く木として庭に植えられることが多いです。花は小さいですが花弁は4枚、おしべは4本で花弁の先端は反り返っています。樹皮は不規則な鱗状にはがれ、若い枝には4個の鈍い陵があります。
ジンチョウゲ (ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)
中国原産の常緑低木で、早春、枝の先に10~20個の頭状花を咲かせ、芳香が強い木です。花弁に見えるのはがくで外が紫紅色、内が白色で平開します。雌雄異株とされていますが花では確認することはできません。雄性で結実しない株が多いです。苑内には花の色が白い園芸品種のシロバナジンチョウゲ(写真下)もあります。
伝統の桜草 (4月17日から5月6日まで『伝統の桜草』展開催予定)
例年になく暖かい冬、桜草の芽分け・植え替えが終了しました。250品種各2鉢にもおよぶ鉢数です。もう芽が出ているものがあります。4月中旬には可憐な花を咲かせてくれることでしょう。

2007年3月1日

オオイヌノフグリ (ゴマノハグサ科クワガタソウ属)
ユーラシア・アフリカ原産の2年草で、明治時代に入ってきた帰化植物です。日の当っているときだけ花が開きます。触ると花びらが落ち、その時に受粉します。葉は始めは対生していますが、花が咲く頃には互生になります。イヌノフグリは淡桃色の花で、いまでは殆ど見ることが出来なくなりました。
ホトケノザ (シソ科オドリコソウ属)
柄のない葉が対生し、蓮座に見立ててこの名があります。葉が段々になってつくことから三階草とも呼ばれます。紅紫の細長い舌形花が輪生します。春の七草のホトケノザはキク科のコオニタビラコのことです。
コハコベ (ナデシコ科ハコベ属)
畑や道端に普通に見られる白い小さな花で、ハコベは茎が緑ですが、コハコベは茎が暗紫色を帯びます。ハコベの仲間は温度によって花が開きます。花は開花時には上を向いていますが、成長すると下を向き、熟して開裂するときは上を向いて種子を遠くまで飛ばします。
ヒメオドリコソウ (シソ科オドリコソウ属)
ヨーロッパ原産で、明治時代に入ってきた帰化植物です。2年草で道端や空き地によく見られます。葉は対生し、茎の上部の葉は密集し、赤紫色を帯びます。葉のつけ根に桃色の小さな唇形花をつけます。
ボケ (バラ科ボケ属)
国原産の落葉低木で、一本に紅白の花が混じります。たくさんの園芸品種が作られています。花はクサボケに似ていますが、クサボケは地下茎状に横に伸びた幹から枝を出しますが、ボケは幹がむらがって上向きに伸び2mにもなります。