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2006年11月30日

冬の華・サザンカ

冬の華・サザンカが御覧になれます。東屋・温室2棟にサザンカ群・ハルサザンカ群・カンツバキ群を展示しています。苑内ではヤブツバキが咲き始めました。
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古典菊
肥後菊・江戸菊がまだ御覧になれます。写真は江戸菊“酔美人”です。
イロハモミジ (カエデ科カエデ属)
紅葉の美しい時期です。名は、葉の裂片を端から「イロハニ…」と数えることができるので、付いたと言われます。庭園などによく植えられていて、園芸品種が多いです。
ビワ (バラ科ビワ属)
中国原産の常緑の果樹で、西日本には野生もありますが、現在の栽培品種は江戸時代に渡ってきたものです。枝の先には円錐花序が付き、芳香のある小さな花が100個前後つきます。花は綿毛に覆われています。
シロダモ (クスノキ科シロダモ属)
常緑高木で、雌雄異株です。写真は雌株で白い花柱が目立ちます。常緑広葉樹のなかでも、耐寒性が強いです。ありふれた木ですが、葉が3脈、雌株は花と果実が同時に見られるなど、よく見ると楽しい木です。
モミとトウヒ (観察会の実例)
観察会『クリスマスの針葉樹』でお話しされた識別のポイントをご紹介します。モミ属は葉のつけ根も葉と同じ緑色で、膨らんだように引っ付いています(上)。トウヒ属は葉のつけ根が茶色になっています(下)。また球果が上を向いている(モミ属)かどうかで分かります。

※くらしの植物苑だより №132で第11回『日本の植物文化を語る』「花木文化の粋-ツバキとサザンカの世界」の開催日が12月26日になっていましたが、正しくは16日です。お詫びして訂正いたします。

2006年11月27日

古典菊 肥後菊
肥後菊・江戸菊が見ごろです。開期は26日までですが、それ以後もしばらく御覧いただけます。詳しくは古典菊のページをご覧下さい。
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冬の華・サザンカ

冬の花のない時期に美しい花を咲かせてくれます。11月中は2つの温室で展示をしています。また苑内には自植のサザンカ・ヤブツバキも咲いています。詳しくは冬の華・サザンカのページをご覧下さい。
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ツクバトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)
9月に咲いたものに、果実がつきました。写真の果実は袋果でその中に種子が入っています。これから地上部は枯れていきますが、子根が大きくなり冬を越します。
シャクチリソバ(タデ科ソバ属)
例年、果実をつけないシャクチリソバに果実がつきました。ソバの果実に比べ3つの稜が鋭くみえます。ソバは稜も丸みがあり、稜と稜の間にわずかな窪みがあります。
ヤツデ(ウコギ科ヤツデ属)
10月につぼみの時を紹介しました。散形花序が集まり、大きな円錐花序を作っています(写真左上)。ヤツデは雄性期(写真右上)の時期と、雌性期(写真下)の時期とが1つの花で変わっていきます。自家受紛をさけるための仕組みです。
ヤブラン(ユリ科ヤブラン属)
8月に咲いていたヤブランに種子が着きました。黒く光沢があるので果実のように見えますが、真ん中に白い胚乳があるだけなので種子です。このような種子はユリ科のヤブラン属とジャノヒゲ属だけにみられる特徴です。
ホトトギス(ユリ科ホトトギス属)
10月に花が咲いていたホトトギスに蒴果がつきました。この中には扁平の種子がびっしりと積み重なっています。なお、苑のホトトギスは日陰にあるのであまり蒴果をつけません。

2006年11月16日

古典菊 肥後菊
肥後菊が咲き始めてきました。今までに紹介した古典菊とは違い、一重咲きなのが特徴です。花の大きさ、背丈も品種により異なります。詳しくは古典菊のぺージを御覧下さい。
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冬の華・サザンカ
冬の華・サザンカ展が14日からオープンしました。2ヶ所の温室にサザンカ群、カンツバキ群を展示しています。もう少し後に咲き始めるハルサザンカ群をあわせ、150品種を展示いたします。詳しくは冬の華・サザンカのページを御覧下さい。
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ゲンノショウコ (フウロソウ科フウロソウ属)
山野の道端に普通にみられる多年草です。下痢止めの薬として古くから使われました。すぐに効果が表れるので、「現の証拠」から名づけられたといわれます。写真は種子を飛ばした後で、この姿がお神輿の屋根に似ていることから、ミコシグサとも呼ばれます。
ヤブコウジ (ヤブコウジ科ヤブコウジ属)
竹やぶや林床に生える常緑の矮小低木で、よく繁殖して大きな群落をつくります。また色々な栽培品種もつくられています。お正月の床の間を飾る植物としても利用されています。
ナンテン (メギ科ナンテン属)
庭木として馴染みのある常緑低木です。赤い実を房状につけ、難を転ずるといい、縁起木として好んで栽培されます。お赤飯のうえに枝をおいたり、お正月の生け花にも使ったりします。
ナバナ (アブラナ科アブラナ属)
花を食用にする菜名のことで、地方にはいろいろな品種があります。千葉県では黒川系寒咲花菜という、写真のナバナより葉の濃い品種がありましたが、今はほとんどみることができなくなりました。

2006年11月9日

古典菊
古典菊のなかでも古い伝統を受け継ぐ、嵯峨菊・伊勢菊が満開を迎えました。上が嵯峨菊の“香”という品種です。花弁がほうきのように立っています。花弁の先がさじになっているのが分かるでしょうか。下は伊勢菊の“紅玉”という品種で花弁が垂れさがっています。 古典菊については古典菊ページを御覧下さい。
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古典菊
古典菊の隆盛に大きく貢献した肥後菊と江戸菊です。肥後菊はまだ咲き始めですが、江戸菊は咲いています。肥後菊は一重なのが特徴です。写真は江戸菊の“花散里“という品種で、開いた花弁が回転するようによれていきます。

ダイコン(アブラナ科ダイコン属)
秋播きのダイコンが大きくなってきました。根が肥大した部分を食します。成長していくと、ダイコンが土の上に上がってくるのがみえます。

桜島ダイコン(アブラナ科ダイコン属)
鹿児島県の地方野菜の代表です。方言でデゴンといいます。ダイコンの形もそうですが、葉も上記のダイコンと違い、極濃緑色で縮が多く、葉柄が長いのが特徴です。
サザンカ(ツバキ科ツバキ属)
11月14日から、古典菊と同時に『冬の華・サザンカ』の展示を行ないます。苑内には地植え、鉢植えなどサザンカ・カンツバキ・ハルサザンカ・タゴトノツキ群・ユチャ・チャを御覧いただけます。写真はサザンカ群の“都姿”です。サザンカのページも是非御覧下さい。
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2006年11月2日

ラッキョウ(ユリ科ネギ属)
中国原産の多年草で、冬には枯れず夏に葉が枯れて休眠します。株全体に独特の臭気があります。葉の断面は5角形です。紫色の花をつけますが種子はできません。鱗茎が肥大し食用になります。
サフラン(アヤメ科サフラン属)
観賞用に広く栽培され、花は花被片が6枚、おしべは3本で、葯(やく)は大きく黄色です。花柱は3本に分かれ鮮やかな橙色です。花柱を集めて乾かしたものをサフロンといい、料理の香料・染色などにつかわれます。
ヒサカキ(ツバキ科ヒサカキ属)
暖地にはえる常緑低木で、雌雄異株です。黒く熟した液果の中に種子が多数ふくまれます。枝葉はサカキの代用として神前や墓に供えられています。
ヒイラギ(モクセイ科モクセイ属)
葉にするどい鋸歯があり、葉は十字対生の常緑小低木です。雄花と両性花が別株に着き、芳香があります。材は緻密で、楽器、将棋の駒、そろばん玉などに用いられます。節分にイワシの頭をつけて戸口にさして魔除けにする風習があります。
アシズリノジギク(キク科キク属)
ノジギクの変種で、足摺岬から佐多岬にかけての海岸に分布します。葉はノジギクよりも切れ込みが大まかで、小さいです。葉の縁が白い毛で縁どられているのが特徴です。
ユリノキ(モクレン科ユリノキ属))
独特の葉を持つ落葉高木で、植物苑の木は高い所に3輪の花をつけました。葉が落ちると、肉眼でも果実を見ることができます。
季節はずれのバショウの花(バショウ科バショウ属)
今年の5月に咲いたバショウがまた咲きました。バショウはバショウ属のなかでも耐寒性があり、野外でも植栽できます。