このページの目次
2006年7月27日2006年7月20日2006年7月13日2006年7月6日

2006年7月27日

オオボウシバナ(ツユクサ科ツユクサ属)

梅雨の時期、青い花をつけるツユクサの変種で、花が大きく観賞用、染物用に栽培されています。アオバナとも言われます。朝、花びらだけを摘み、汁を和紙に染み込ませた青紙をつくります。この青色は水に溶けやすいので、友禅の下絵の具として利用されます。

ワタ 静岡在来赤木種(アオイ科ワタ属)
苑内には3種のワタが植わっています。写真の白綿と、茶綿、青綿です。交雑しないように、3ヶ所の畑に植えました。綿として利用されるのは、種子を被っている綿毛です。8月中旬には綿毛が吹き出ている綿のサク果を見ることができます。
ムクゲ(アオイ科フヨウ属)
落葉の低木で、花色や大きさに変異があり、園芸品種として多くのものが作られました。この木は韓国の国花になっています。同じ仲間のフヨウも苑内にあります。
ツルレイシ(ウリ科ツルレイシ属)
ニガウリと言った方が、馴染みがあるかもしれません。名前のように苦味があり、ビタミンCに富む野菜です。未熟果を食用にし、完熟果では種子を包む果肉が赤くなり、甘くなります。雌雄異花で写真は雄花です。日本には江戸時代に導入されました。
チャワンバス (ハス科ハス属)
根茎を食用にする多年生の水草で、根茎を蓮根といい、花托をハチスといいます。花を仏花として、葉を供え物のお皿としても利用します。写真は植木鉢のような小さな水盤で栽培できる園芸品種で、苑内のマコトバスやオオガハスに比べると、かなり小さい品種です。
ヒシ(ヒシ科ヒシ属)
果実はトゲのある独特の形で、変異が大きく様々な形状のものがあります。葉柄の中部には浮き袋ができ、水面に浮かんでいます。根は泥の中にも水中にもあります。果実にはデンプンを多く含み、食用に利用されます。鳥浜貝塚低地遺跡の縄文時代の層からは、食用にされたと思われる割られたヒシが多量に産出しています。

2006年7月20日

ニホンカボチャ(坊ちゃん)(ウリ科カボチャ属)
ニホンカボチャの一種で、小型で果実の付きもいい品種です。苑内にはニホンカボチャ(坊ちゃん、鹿ケ谷)、ペポカボチャの2種が植わっています。ペポカボチャの葉は切れ込みが深く3角形に近く、ニホンカボチャの葉片は角張ります。ニホンカボチャは果柄の果実に接する所が5角形に拡大し、ペポカボチャは多少広がる程度です。両者をじっくり見比べてください。
ペポカボチャ(ウリ科カボチャ属)
このペポカボチャは、韓国からのお土産でした。種子を取り出して運良く栽培することができました。
ダビィディア(ハンカチーフの木)(オオギリ科ダビィディア属)
花は5月の連休くらいに咲き始めましたが、今は果実(石果、核果)が付いています。中には深い溝がたてにある核があります。秋には御覧いただけると思います。日本には今は自生していませんが、化石が産出しています。
トチノキ(トチノキ科トチノキ属)
花は5月の始めに咲きました。今は果実がついているのが御覧になれます。果実は球形で3裂にわれ、中には1~2個の種子が入っています。種子はサポニンやタンニンを含むので、あく抜きをして利用します。あく抜きには粉にして水でさらす方法が良くとられるようです。
ジュウロクササゲ(マメ科ササゲ属)
豆さやを野菜として利用するササゲの1品種です。さやは長さ30㎝にも垂れ下がります。夏から秋には若さやを利用し、秋には熟した豆をとります。若いさやは筋をとり、煮物、和え物などにします。他に苑内にはナタマメが植わっています。

2006年7月13日

ベニバナ(キク科ベニバナ属)
南西アジア原産の2年草です。古代の遺跡からも果実の出土例があります。藤ノ木古墳では石棺の中の真っ赤なものがベニバナの花粉であったことから、ベニバナが副葬されていたことがわかりました。16世紀には最上紅花が有名になり、京友禅の紅色に、口紅に、虫下しにと売買されていました。
シロハグラウリ(ウリ科キュウリ属)
1年生のツル植物です。畑奥の温室は色々なウリ類が栽培されていますが、これはその中の1つのシロハグラウリの雄花です。雌花は本づるには殆どつきません。小づるの第1、2節に雌花をつける時もありますが、孫づるの第1、2節には必ず着花します。花が雄花か、雌花か、両性花かはゆっくり花の中を見てみてください。
ケンポナシ(クロウメモドキ科ケンポナシ属)
高木全体が花に覆われるように、新枝の葉腋に集散花序をつけます。淡緑色の花には、昆虫があつまっています。落ちた花で、道は花のジュ―タンを敷いたようです。花や果実をお酒につけたり、果実を食用にしたりします。
コオニユリ(ユリ科ユリ属)
山地に生える多年草です。ユリ属のなかで、花が横や下を向き、橙赤色の花をつけるものはオニユリとコオニユリがありますが、これはむかご(珠芽)を付けていないので、コオニユリです。鱗茎は食用に利用されていました。
センノウ(ナデシコ科センノウ属)
中国原産の真っ赤な花で、江戸時代には七夕花扇などに使われた記録があります。しかし絶滅したとさえ思われていました。その花が現存していた、という劇的な発見がされたのは1995年でした。苑で咲いているセンノウは発見された畑のものです。2004年に切花としていただいたものを挿芽してやっとここまでになりました。
ヤマモモ(ヤマモモ科ヤマモモ属)
暖地に生える常緑高木で、雌雄異株です。これは5月にも紹介した株です。表面のつぶつぶは多汁質の粒状突起で、果実の中にはモモやウメのような硬い核が1つあります。果実はジャムやお酒に利用します。

2006年7月6日

ウド(ウコギ科タラノキ属)
夏緑の多年草です。枝が大きく広がる性質があり、畑でひときわ目立っています。花火のような散形花序をつけ、多くの虫たちがやってきています。苑内のウドはお店で売っている物と様相がちがいます。売っている物は農家の人が食用にする白い茎を得るために、土を盛ったり、むろで光を遮断したりして軟化させているからです。食用のほか中国では、根茎を当帰と呼び偏頭痛の薬として用いるそうです。
リョウブ(リョウブ科リョウブ属)
日当たりの良い山地に生える落葉小高木です。総状花序に多数のウメ花状の白い花をたくさんつけます。春に若芽を摘み、あく抜きをして食用にします。材は硬いので細工物に使われます。
オトギリソウ(オトギリソウ科オトギリソウ属)
山野に生える多年草で、枝先に小さい黄色の集散花序をつけます。全体にタンニンを多く含むため、紫外線を強く吸収する色素を持ちます。牛が多量に食べて、日光にあたると皮膚炎を起こして脱毛したりするそうです。民間薬では搾汁を打撲に、また湿布薬として神経痛・痛風などに用いたりします。
メハジキ(シソ科メハジキ属)
山野の日当りのよい道端に生える越年草です。茎は四角形で直立し、上部の葉腋に淡紅色の花をつけています。種子は用いませんが、乾燥した全草を煎じて、手足の冷え、産後の鎮静などに用います。母の益になるというので、益母草(やくもそう)という名があります。
アマ(アマ科アマ属)
中央アジアからサウジアラビア原産の1年草です。茎からは繊維のリンネル(リンネ)をとり、高級織物の原料になります。種子からは、かゆみをとる成分が含まれる油(亜麻仁油)をとります。繊維植物としてだけでなく、観賞用にも栽培されています。繊維用には枝分かれしない品種を、油用には多くの枝をだし種子も大型の品種を植えます。
ミソハギ(ミソハギ科ミソハギ属)
野原や山の裾野の湿地に生える多年草です。茎は直立し上部で大きく分枝します。盂蘭盆(8月15日頃)に仏壇やお墓に墓花として供えます。所により、ミソギ、ボンバナ、ボングサなどと呼ばれています。花の終りに全草を乾燥させ、下痢止めに用います。
オオヤエクチナシ(アカネ科クチナシ属)
暖地に生える常緑低木で、苑内にはクチナシとオオヤエクチナシがあります。花が大きく八重咲きの品種で、庭木や切花に栽培されています。花を乾燥してお茶にしたり、果実を黄色染料として、食用や染め物に用いたりします。お正月料理のキントンには必要なものです。果実の形を将棋盤や囲碁盤の足に摸しています。