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2006年6月29日

ラッカセイ(マメ科ラッカセイ属)

マメ(子実)を食用あるいは油を取るために栽培される1年草です。葉のつけ根に黄色の小さい蝶形花が咲いていますので、しゃがみこんで御覧下さい。数日後、花の基部が地面に向ってのび、地中で結実します。ラッカセイは枝が立ちあがる立性と、横に這う匍匐性との2種があります。秋の収穫時には地下に実った落花生を御覧いただけると思います。

トウガラシ(ナス科トウガラシ属)
もともとは熱帯産の常緑の低木ですが、温帯では1年草として栽培されています。果実部を食用にしますが、品種によって長さや形状・大きさが異なります。トウガラシは名のように辛味を持つものが普通ですが、野菜として利用されるピーマンは甘味種といいます。写真は日光トウガラシという品種で、ほかに苑内には、万願寺トウガラシ、葉トウガラシの伏見トウガラシがあります。
ホップ(アサ科カラハナソウ属)
雌花をビール醸造に利用する、雌雄異株のつる性の多年草です。受粉すると芳香が失われるので、栽培されているのは雌花ばかりです。雌花序は50位の小花が集まって、松かさ状の房(毬花)となります。ビール用には8月下旬につるごと切り落し、毬花を乾燥させ出荷します。
クララ(マメ科エンジュ属)
日当たりの良い山野に生える多年草です。多数の蝶形花が茎の先端に穂状につきます。根を乾燥したものを苦参とよび、それを噛むと目がクラクラするほど苦いそうです。エンジュは花が蝶状花で円錐花序となります。
ネジバナ(ラン科ネジバナ属)
日本全土の低地に分布し、右または左巻に多数の花をつけます。小さい花ですが、よく見ると、花は横向きに捻れて咲き、桃紅色の背萼片・側花弁はかぶと状に重なり、下につきでた唇弁は白色と、なかなか美しい形をしています。
ハンゲショウ(ドクダミ科ハンゲショウ属)
暦の上では7月2日が半夏生になります。前回22日の「今週のみごろ」の時と比べ、こんなにも白くなりました。

2006年6月22日

ゴボウ(キク科ゴボウ属)
長く伸長した根を食用にする2年生の栽培植物で、主に日本で食用にされています。根には特別な栄養価はありませんが、繊維が多く、整腸作用・利尿作用があります。苑内には写真の越前白茎ゴボウと山ゴボウで知られているモリアザミが栽培されています。越前白茎ゴボウは若い時に茎の部分を食用にします。
ムラサキシキブ(クマツヅラ科ムラサキシキブ属)
山地に生える落葉低木で、花は葉腋から出る柄に集散花序状につきます。秋には紫色の果実をつけます。種子は果実を食べる鳥により散布されます。材は硬く、小器具材として利用されます。生葉が寄生性皮膚病に効くといわれています。苑内にはコムラサキもあります。
サカキ(ツバキ科サカキ属)
常緑の小高木で、若枝先端の冬芽は下方の葉腋よりも大きく、先はとがって鉤状に曲がることが多いです。花のやや長い花柄は湾曲し、蜂があつまる小さい花は斜め下向きに開きます。枝を神事に用いるので神社の境内によく植えられています。榊は賢木とも書き、特定の樹種とは限らずシキミなどを含むことがあります。サカキは神の依代や、神事に使われるので、不浄な所に植えたり船材に使うことも忌まれました。
ナンテン(メギ科ナンテン属)
常緑の株が叢生する立状の小低木です。茎の先端に大きな円錐花序をつけます。果実は冬には赤く熟し、喘息・百日咳などの鎮呟薬に、樹皮・根皮は胃病・眼病に効果があるとして用いられます。難を転ずるとして縁起木として植えています。お赤飯の上によくナンテンの葉を置きます(今は印刷された葉が置かれていることが多いです)。苑内には白い実になるシロミナンテンもあります。
ハンゲショウ(ドクダミ科ハンゲショウ属)
アジアに1種と北米に1種知られる原始的な植物で、暖地の水辺に群生する多年草です。茎上部の、数枚の葉は下半部が白色になり目立ちます。半化粧と言われたり、葉が白くなるのが半夏生の頃なのでこの名がついたとも言われます。苑内のハンゲショウは17日頃から白くなり出しました。農事ではこの半夏生(夏至から数えて11目)までに田植えを終わらせないと、収穫が少なくなるともいわれ、農耕作業の区切りの日となっています。

2006年6月15日

ヤブニッケイ(クスノキ科クスノキ属)
福島以南に分布する常緑高木で、新しい小枝に淡黄色の小さい花をつけます。冬に果実が黒紫色に成熟し、鳥が好んで食べます。ニッケイのような芳香はあまりありません。観賞用や防風林に植えられています。材は緻密で硬く、家具や薪炭にも使われています。
ミヤギノハ(マメ科ハギ属)
野生はなく、公園・庭園に植栽されています。ケハギの園芸品種で開花期がヤマハギよりも早く咲きます。ケハギは開出する枝に毛があります。ヤマハギは枝に毛が無く、萼(がく)の先に丸みのあることから区別できます。乾燥根を煎じてのぼせやめまいの薬として用います。
ガクアジサイ(ユキノシタ科アジサイ属)
梅雨の花といえばアジサイです。アジサイは日本原産の植物でシーボルトが妻の名をとり、Hydrangea otaksaとつけたことは有名です。苑にはアジサイ、ガクアジサイ、ヒメアジサイなど数種が植えられています。アジサイは園芸品種が多数つくられていますが、ガクアジサイが原種と言われています。鎌倉時代にはすでに園芸化され、江戸時代には一般的な庭園植物となったといわれます。
アサザ(ミツガシワ科アサザ属)
池や沼にはえる多年生の水草で、地下茎は水底の泥の中にあり、長い葉柄があり葉は水面に浮かびます。花は昼には閉じてしまう1日花です。
ザクロ(ザクロ科ザクロ属)
観賞・食用・薬用に栽培される落葉小高木で、分枝が多く刺があります。果実は食用・果実酒に、また根や果皮を薬用に用います。ザクロは果実を鬼子母神に奉納したり、地方によってはこの木を「病人が絶えない」など凶として家に植えるのを嫌うところや、「家内繁盛・子宝に恵まれる」など吉として植えるところがあります。
シナノキ(シナノキ科シナノキ属)
山地に自生する落葉高木で、葉はやや円心形で、下垂性の散房状集散花序を葉腋から出し、小さい淡黄色の花をつけます。材は軟質なため彫刻や割り箸などに使われ、樹皮は繊維が強く耐水性があり、縄、畳糸、粗布(シナ布)を作ったりします。

2006年6月8日

テイカカズラ(キョウチクトウ科テイカカズラ属)
山野に普通に見られます。特に林などの林辺に多く見られる常緑のつる性植物です。城址公園などの高い木にまるでカーテンを掛けたように咲いています。これは気根によって樹にのぼっていくからです。芳香のある白い花が花の時期が終わる頃には淡黄色に変わって行きます。どこから匂うのか分からなく歩いていると、樹の下に風車の様な花が落ちています。秋には毛のある細長い袋果がぶら下がります。
クリ(ブナ科クリ属)
縄文時代から食用として栽培された植物で、大きいクリの果皮や炭化子葉が遺跡からも出土しています。鼻をつまらせる匂いで、虫媒の植物といわれています。クリの雄花は長い尾状花序の殆どを占め、雌花は枝の先端の花序にはなれて1個付いています。写真は雌花で、苑内の低い枝を良く探してみてください。
イヌツゲ(モチノキ科モチノキ属)
山野の普通に見られる常緑低木です。雌雄異株で写真は雄株で、数個の小さい花序をつけています。材は器具・彫刻材に使われます。関東、中部地方では小正月の繭玉をさしたり、また樹皮からは糯(モチ)がとれます。
ナギ(マキ科ナギ属)
三重県や山口県を北限に太平洋側に点在する、雌雄異株の常緑高木。古くから熊野信仰と結びついて霊木として神社に植えられています。春日大社の純林も植林ではないかといわれています。皮付きの丸太は床柱に、樹皮のタンニンはなめし剤や染料に、種子の油は灯用にされています。写真は雄花です。
サンザシ(バラ科サンザシ属)
中国原産の落葉低木で、新枝には刺があります。枝の先端に散房状に花をつけています。秋には赤い果実をつけ山査子と呼ばれ健胃消化、解毒の薬として使われています。

2006年6月1日

オオバギボウシ(ユリ科ギボウシ属)
東アジアの特産属で日本に種類が多く、江戸時代から観賞用植物として栽培されています。別名のウルイは、若葉の色がウリの皮に似ていることから瓜葉(ウリナ)がつまってウルイになったといわれ、葉柄の味がカンピョウに似ていることからヤマカンピョウともいわれます。
ドクダミ(ドクダミ科ドクダミ属)
東アジアからマレーシアに分布する1属1種の多年草で、独特の臭気を持ちます。庭の草引きでは厄介ものです。茎の先端には小さな花が穂状花序をつくり、その下にある大きな4枚の白い花のようなものは総苞葉です。全草を解熱、解毒などに用い十薬の名があります。根茎はデンプンを含み食料不足の時は煮て食べました。苑内には八重の(?)ドクダミや、本館の中庭には、葉に斑のはいった斑入りドクダミがみられます。
シラン(ラン科シラン属)
庭に植えられる地生ランで苑内のも栽培品種です。野生種はまれにしか見られません。美しい紫色の花から、紫蘭と呼ばれました。偽球茎の粘液は止血や解毒に用いられ、花は蘭茶として利用されています。苑内にはベニシランという園芸品種も咲き始めてきました。
ヘラオモダカ(オモダカ科サジオモダカ属)
水田や浅い池にはえる多年草で、葉は根生し、不明瞭なヘラ形になっているのが特徴的です。花は花弁が3、萼片が3で白いかわいい花をつけています。毎年7月頃に咲くのが1株だけ一足はやく咲き誇っています。
スイレン “アトラクション”(スイレン科スイレン属)
水性の多年草で、花が美しいので交配などによってたくさんの品種がつくられています。温帯性のスイレンからの、耐寒性品種群でもっとも有名なのがフランスのマルリアックによってつくられた一群です。そのなかにこのアトラクションがあります。