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- バショウ(バショウ科バショウ属)
- 本苑のバショウは食用にする果実(バナナ)はつけません。果実を食用にするものをミバショウといいます。地下には根茎があり、葉鞘が巻きかさなり茎のように見えます(偽茎)。バショウ属のなかでは最も耐寒性があります。写真では2列並んだ雌花と花房が見えます。芭蕉布で有名なリュウキュウイトバショウはこの偽茎から繊維をとります。
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- オガタマノキ(モクレン科オガタマノキ属)
- 苑に入り畑くらいのところから甘いバニラような芳香がします。この香りはオガタマノキからでています。西南日本に自生する常緑樹で、招霊が転じてオガタマの名になったといわれ神社などに植えられています。
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- ホオノキ(モクレン科モクレン属)
- 山地に普通に生える日本固有の落葉高木で、大きな葉は食物を盛り付けたり、味噌を包んで朴葉味噌として有名です。大きな葉に目を開けてお面を作ったりもしました。樹も柔らかく加工し易いため細工物、家具など広い用途があります。朴歯の下駄はよく知られています。
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- ミヤコワスレ(キク科ミヤマヨメナ属)
- 山野に自生するミヤマヨメナからつくられた園芸品種で花壇や切花に栽培されます。ミヤマヨメナの頭花は淡青藤色の舌状花は少ない花が枝先に1個咲きます。
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- ユキノシタ(ユキノシタ科ユキノシタ属)
- 山地谷に生える多年草で、株から赤い走出枝をのばし、先に芽をつけて根を下ろしふえていきます。花は5枚の花びらをつけ上の3枚は小さく、下の2枚は長く垂れ下がります。葉はてんぷらにしたり、腫れ物の膿だしにしたりします。
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- コンニャク(サトイモ科コンニャク属)
- 地下の球茎を食用にするために栽培される夏緑多年草で、写真のものは3年草で暗紫色の仏炎苞に包まれた肉穂花序が大きくなって1週間になります。そろそろ咲くかと毎日臭いをかいでいました。臭いがしなかったのが17日頃から臭い始めました。そろそろ咲くかも知れません。お楽しみに。
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- ゴボウ(キク科ゴボウ属)
- 長い根を食用にする日本独特の野菜で、繊維が多く整腸作用があります。千葉では成田山新勝寺の精進料理で有名な大浦ゴボウがあります。写真は葉を食用にする福井の越前白茎ゴボウの花がそろそろ咲きそうです。
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- 伊勢なでしこ展示中
- 『伊勢なでしこ』を5月16日から5月28日まで展示いたします。花の状態により展示期間は変ることがあります。 ナデシコは非常に交雑し易い植物で、江戸時代には栽培されていた中から選抜淘汰が行なわれ、さまざまな花形が生まれました。花弁が下垂れするそれらは伊勢なでしこと呼ばれ、江戸時代末には花弁がよじれながら30㎝近くまで下垂する系統が誕生したといわれます。くらしの植物苑では実生選抜による伊勢なでしこを温室と東屋に展示いたします。
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