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- スイセン(ユリ科ヒガンバナ属)
- お正月や早春の花として知られていますが、今年は寒く1か月以上遅れて花が咲き始めました。姿と香りはたくさんの人に好まれています。日本各地の海岸付近に野生化して群落をつくっていますが、原産は地中海地方で、古い時代に中国から日本に渡ってきました。スイセンにはたくさんの品種があり、またスイセンの総称と区別するため、とくにニホンズイセンともよばれています。
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- ナズナ(アブラナ科ナズナ属)
- 冬場、地面に張りついていた植物たちが徐々に立ち上がり花を咲かせ始めました。写真はナズナ。花よりも、ハート型の果実がついたペンペングサとよんでいる姿のほうがピンと来るかもしれません。春の七草に登場するナズナは、日本全土の荒地や畑地などに生える雑草とよばれている植物のひとつですが、かつては救荒作物ともされ、重要な食料とされてきました。薬用にも用いられる有用な植物です。
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- フキ(キク科フキ属)
- 春を告げる植物のひとつフキノトウが顔をのぞかせました。フキノトウはフキの花をさし、食用にするのはこの時期のつぼみで、特有の香りと苦味をもち、香辛野菜として古くから利用されてきました。フキは葉柄を野菜として用いるためにいくつかの品種も栽培もされているため、野生のものを区別してノブキと呼ぶこともあります。本州北部以北では、アキタブキという大型になる種類がみられます。
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- ツバキ[有楽](ツバキ科ツバキ属)
- 一般にワビスケ(侘助)とよばれている品種のひとつです。花色は白から濃桃色まであり、とくに白花は茶花に多く使われます。花びらにたくさんの傷みがみられますが、これはメジロなど鳥の爪痕です。ツバキが蜜を吸いにくる鳥によって受粉される鳥媒花であることがわかります。しかし、本品種群は雄しべが退化しているので、果実はほとんどつきません。
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