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No.42 2000年11月25日

◆くらしの植物苑観察会◆
毎月第4土曜日(13:30 ~ )

12月23日(土)第33回くらしの植物苑観察会
「木とくらし3」
講師:辻 誠一郎(国立歴史民俗博物館)

★11月21日~12月24日

くらしの植物苑季節企画『葉牡丹』

葉牡丹(はぼたん)

 アブラナ科に属し、見たとおりのキャベツの仲間。正月に玄関や床の間に飾る植物として、古くから用いられてきましたが、今日では特に、冬枯れ時の数少な い色彩素材として公共の花壇などに欠かせない材料となりました。原産地とされる西ヨーロッパでは、早くから野菜として栽培されていました。中国でも、唐の 時代(7~10世紀)に栽培されていたという説がありますが、日本にはオランダから入ってきたと思われます。貝原益軒(かいばらえきけん)の「大和本 草」(やまとほんぞう)(1709)でハボタンの名が始めて使われました。岩崎灌園(いわさきかんえん)の「本草図譜」(ほんぞうずふ)(1828)には 「甘藍葉牡丹」として、「形はボタンに似て、夏季は葉が緑色であるが冬季になると紫色に変わる」とあり、これが現代のハボタンです。本格的な品種改良がは じまったのは明治の中期以降で、中心になったのは冬季の積雪が少ない太平洋側の地方でした。

★東京丸葉系(江戸葉牡丹)
江戸時代からの古い系統で、やや草丈が高く、外葉はキャベツに似ています。

★名古屋ちりめん系
葉に細かなちぢみがあり、華やかで、特に関西で好まれます。

★大阪丸葉系
葉縁にウェーブがある。東京・名古屋系の中間型で、色彩が鮮やかです。

★さんご系
京菜との雑種で、切れ込みの深い葉と鑑賞期間の長いのがこの系統の特色です。