くらしの植物苑観察会

毎月第4土曜日13:30 ~
9月 25日(土)

『サトイモのはなし』 
講師:小西 達夫(国立科学博物館) 
1月 2 2日(土)くらしの植物苑観察会 
13:30~ くらしの植物苑 
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家紋と植物

  • 執筆者:岩淵 令治
  • 公開日:1999年9月25日

家紋(紋章)は、日本が生んだ世界に比類ない図案です。西洋での紋章の多くは、刀・鷲・蛇などを図案化しておりますが、日本においては、特に植物の紋様 が、数多く用いられております。家紋帳によれば、6000個ほどの記載があります。これらの紋章の歴史は、源平時代の武士たちが戦陣の目印として用いたの が、家紋の発生のはじめと思われます。数多い家紋より、特に代表される菊・葵・桐紋について、紹介いたします。

菊紋
菊は中国より渡来した花で、延命長寿の薬効があり、特に鎌倉初期の後鳥羽上皇が、菊花の紋様を愛用されて御服・輿車・懐紙にまで菊花の紋様を付 けました。菊花紋は約70種をこえます。現皇室のご紋章は、 16弁八重の表菊紋を用いておりますが、天皇のご紋は、正式には日月紋で現在も紫宸殿でのご即 位の式に、日月紋を錦の旗につける習わしは、かわりはないです。それに並行して、菊紋が加わったのです。この菊紋は、明治政府が確立すると、太政官は明治 4年、皇室以外では菊紋の使用を禁止しました。
桐紋
この紋も皇室のご紋章ですが、確かな理由はなく、歴代の皇室の御服の模様として好まれ、皇室ご専用のご紋章として用いられてきました。桐紋の桐 は、わが国固有の桐で、乱伐の結果いまは絶滅しています。紋様の桐は白桐の花と花梗と葉を組み合わせた紋章で、その図案化は、 1 20種類あります。
葵紋
この紋は、徳川家の紋として、テレビなどでおなじみです。この紋も京都の上下加茂神社の神紋で、社の祭礼の葵祭に公家や神官が葵(ウマノスズク サ科ウタバアオイ)の若葉をかつらにして、車などに付けて飾りとしてから神紋となりました。徳川家が葵紋を家紋とした事は、諸説がありますが、加茂社信仰 によるものと思われます。同じご三家においても少しずつ紋様にちがいがみられます。