くらしの植物苑観察会

毎月第4土曜日13:30 ~ 15:30

8月3日(火)~9月5日(日) 
くらしの植物苑特別企画『伝統の朝顔』展
現代に受け継がれた生きた朝顔は[くらしの植物苑] 
“朝顔図譜”など歴史資料は[常設展示第3展示室]

毎日、先着50名に伝統の朝顔の種子を無料で差し上げます。
毎日、種類(系統)が違います。
伝統の朝顔の育て親になって、「江戸を咲かせて」ください。
図録『伝統の朝顔』や絵はがきを販売します。

朝顔のはなし4 “朝顔図譜”の世界

  • 執筆者:岩淵 令治
  • 公開日:1999年8月26日

朝顔と日本人のかかわりは、およそ1200年前の奈良時代にまでさかのぼるといわれています。しかし、これを育て、楽し む文化が花開いたのは、園芸が高度に発達した江戸時代の巨大都市でした。その象徴が、19世紀に入って登場した、朝顔のみをとりあげた刊行本“朝顔図譜” です。 

“朝顔図譜”の多くは、美しい多色刷りで、中には育て方のマニュアルや生け方、「七小町」などといった風流な命名まで書かれているものがあります。 

こうした“朝顔図譜”の刊行は、文化・文政期(1810年代から30年代)と嘉永・安政期(1840年代から60年代)の二つの時期に集中しました。最 初のブームのものは、医者や俳人など文化人(文人)が著者で、図鑑的な体裁をとっています。 

これに対して、第二のブームのものは主に植木屋の手で刊行され、また品評会で評価を受けた優秀作品の図譜となっています。また、江戸・大坂・京都のほ か、江戸の近郊の河岸の人が花の作り手として登場します。 
私たちは、こうした“朝顔図譜”によって、江戸時代の変化朝顔の種類、育て方、楽しみ方、あるいは変化朝顔の文化のひろがりを知ることができるのです。