くらしの植物苑
くらしの植物苑だより
No.18 1999年 7月20日
毎月第4土曜日13:30 ~
くらしの植物苑観察会
7月は24日
★7月24日の観察会のテーマ:『伝統の朝顔』
朝顔のはなし③ アサガオの花
アサガオが日本にもたらされたのは奈良時代とされています。当時は青色の丸咲きだったと考えられます。しかし,江戸時代にはアサガオとは思えないような 形をした葉や花をもつ系統がつくり出されました。
アサガオの花の構造(こうぞう)を見てみましょう。アサガオの花には基本的に,がく片が5枚,花弁(かべん)が5枚,おしべが5本,めしべが1本ありま す。5枚の花弁がくっついてロウト状になった丸咲きは,みなさんがアサガオと聞いてすぐに思い浮かべる花の形です。このような単純な丸咲きに対して,「変 化朝顔」と呼ばれるアサガオは,花弁やおしべ・めしべが変化し,さまざまな咲き方をします。
| 牡丹咲(ぼたんざき) | おしべ・めしべが花弁に化した咲き方。台咲(だいざき)牡丹など。 |
| 獅子咲(ししざき) | 花弁が切れて,乱れた複雑な形になる。 ラッパ状の花弁の先が折り返したようになるものを風鈴(ふうりん)という。 |
| 台 咲(だいざき) | 花筒(かとう)が途中で折り返し,飛び出たようになる。 |
| 乱菊咲(らんぎくざき) | 花弁にひだがより,花弁の数が多くなる。 |
| 采 咲(さいざき) | 細く切れた咲き方。武将がもつ采配(さいはい)に見立てての呼び方。 |
花の色と模様もさまざまです。青,紫,紅などの色はみなさんもよく知っているでしょう。しかし,柿色や鼠(ねずみ)色などの色合いもあります。江戸時代 では,今よりも渋い色合いが好まれたようです。その他にも唐桑(からくわ)や団十郎(だんじゅうろう)茶など,細かく色名がつけられていました。模様は, 花を白くふちどった覆輪(ふくりん)や,濃い色地に淡色の斑点が入る吹雪(ふぶき),白地に有色の斑点が入る吹掛絞(ふっかけしぼり)その他に刷毛目絞 (はけめしぼり)などがあります。
アサガオは,花の咲き方や色・模様の組み合わせを楽しむことができるのです。
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