このページの目次
第86回 歴博フォーラム 「ここまでわかった!縄文人の植物利用」歴博映像フォーラム7 「祭りと熱狂-信仰と造形-『長崎くんち』、『比婆荒神神楽』」第85回 歴博フォーラム 「『江戸』の発見と商品化-大正期の三越の流行創出と受容」第84回 歴博フォーラム 「河童とはなにか」第83回 歴博フォーラム 「人・音・文化-紀州徳川家楽器コレクションをめぐって-」第82回 歴博フォーラム 「描かれた都市の風俗と名所-京都を中心に-」歴博映像フォーラム6 「アイヌ文化の伝承-記憶と人、人と人とをつなぐ映像-」第81回 歴博フォーラム 「新春 たつ」

第86回 歴博フォーラム 「ここまでわかった!縄文人の植物利用」

開催要項

日程 2012年12月15日(土)
時間 10時00分~16時30分
場所 歴博講堂
定員 260名(先着順)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館

開催趣旨

縄文時代の人々は豊富な野生植物の採集を基本として、自然の恵みをそのまま利用した生活をおくっていたと考えられてきました。しかし近年、縄文時代草創期や早期といったかなり早い段階にウルシやアサ・ヒョウタンといった外来植物・栽培植物が存在していたことや、東日本の定住的な集落の周辺にはクリ林やウルシ林などが維持され、人間が利用しやすいように自然に積極的に手を加えた人為生態系が成立していたことがわかってきました。また、レプリカ法などの新しい研究方法によって、縄文人によるマメ類の栽培化の問題も議論されています。歴博の開発型共同研究「縄文時代の人と植物の関係史」では縄文時代の高度な植物利用の実態解明に向けて研究を進めてきました。本フォーラムではこうした最新の研究の成果の一端をお示ししたいと考えております。

プログラム

10:00~10:05 開会の挨拶 大久保 純一 (国立歴史民俗博物館副館長)
10:05~10:20 工藤 雄一郎 (国立歴史民俗博物館助教)
『趣旨説明 共同研究「縄文時代の人と植物の関係史」』
10:20~10:50 1. 最新の研究方法とその成果 報告1 佐々木 由香 (株 パレオ・ラボ)
『ここまでわかった!縄文人の植物利用』
10:50~11:25 報告2 小畑 弘己 (熊本大学教授)
『マメを育てた縄文人』
11:25~12:00 報告3 鈴木 三男 (東北大学名誉教授)
『縄文人が漆に出会ったのはいつ?』
12:00~13:00 休憩
13:00~13:30 2. 縄文の水辺の遺跡「下宅部遺跡」 報告4 千葉 敏朗 (東村山ふるさと歴史館学芸員)
『適材適所の縄文人-下宅部遺跡-』
13:30~14:00 報告5 永嶋 正春 (国立歴史民俗博物館准教授)
『下宅部遺跡の漆』
14:00~14:30 報告6 吉川 昌伸 (古代の森研究舎代表)
『縄文人と植物との関わり-花粉から分かったこと-』
14:30~14:40 休憩
14:40~15:10 3. 人と森との関わり、縄文から弥生へ

報告7 那須 浩郎 (総合研究大学院大学助教)
『イネと出会った縄文人-縄文時代から弥生時代へ―』

15:10~15:40 報告8 能城 修一 (森林総合研究所木材特性研究領域チーム長)
『縄文人は森をどのように利用したのか』
15:40~15:50 休憩
15:50~16:30 討論・質疑 (司会:坂本 稔)

歴博映像フォーラム7 「祭りと熱狂-信仰と造形-『長崎くんち』、『比婆荒神神楽』」

開催要項

日程 2012年10月20日(土)
時間 10時30分~17時00分
場所 新宿明治安田生命ホール(東京都新宿区西新宿1-9-1)
定員 320名(先着順)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館

開催趣旨

祭りは、町や村を基本とする共同体の祈願の実践と意味づけすることができますが、神事の中核を担う宗教者(神主、僧侶、祈祷師等)や、これを支える氏子や信徒集団、その家族や親せき、友人、さらには当日のみ訪れる見物人まで、さまざまな人々によって営まれます。その実践は、神を迎えもてなし、見る人を楽しませるためのさまざまな諸行事や芸能など、有形・無形の諸造形によって構成されます。

今回のフォーラムでは、2001年度に制作された『長崎くんち』、最新制作の『比婆荒神神楽』(2011年度)の上映、及び、2013年オープン予定の民俗新展示のための映像として製作された『能登宇出津あばれ祭』の上映と、制作担当者の解説、さらにフロアとの討論を通して、日本における共同祈願の歴史と現在に伝承される文化としての特質を考えます。

プログラム

総合司会:川村清志(国立歴史民俗博物館)

10:30~10:40 開会挨拶 平川南(国立歴史民俗博物館長)
10:40~10:50 趣旨説明 松尾恒一(国立歴史民俗博物館)
10:50~12:45 上映1 「長崎くんち」 解説 福原敏男(武蔵大学)
12:45~13:35 休憩(昼食)
13:35~14:25 講演 「祭りと熱狂-信仰と造形-」 神田より子(敬和学園大学)
14:25~14:35 休憩
14:35~16:20 上映2 「能登宇出津あばれ祭」
上映3 「比婆荒神神楽」
16:20~16:55 総合討論・質疑応答 福原敏男、神田より子、松尾恒一
16:55~17:00 閉会挨拶 松尾恒一

第85回 歴博フォーラム 「『江戸』の発見と商品化-大正期の三越の流行創出と受容」

開催要項

日程 2012年9月15日(土)
時間 13時00分~17時00分
場所 歴博講堂
定員 260名(先着順)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館

開催趣旨

近代以降における大衆向け商品の開発には、流行の創出が不可欠ですが、その中で伝統的なものに新たな価値を見いだし、過去の素材を利用する手法があります。その過程では、歴史学や民俗学、美術史学などの研究成果が取り込まれてきました。当館の共同研究「歴史表象の形成と消費文化」では、テーマの一つとして「江戸」表象の原点である大正期の「江戸趣味」の誕生とその大衆化をとりあげ、三越百貨店における「流行」の発明の過程とその方法を研究しています。さらに、地方有力者がこうした流行をいかに受容したのかという点についても検討をすすめています。本フォーラムでは、こうした成果の一端をお示ししたいと考えています。

プログラム

13:00~13:10 開会の挨拶
  平川 南(国立歴史民俗博物館長)
13:10~13:20 民俗展示の新構築について 
 小池 淳一(国立歴史民俗博物館)
13:20~13:30 フォーラムの趣旨 
 岩淵 令治(国立歴史民俗博物館)
13:30~14:00 報告1「消費社会黎明期における百貨店の役割-三越の商品開発と流行の近代化-」 
 神野 由紀(関東学院大学)
14:00~14:30 報告2「三越による通信販売と地方資産家の流行受容」 
 満薗 勇(日本学術振興会)
14:30~14:45 コメント1 
 藤岡 里圭(関西大学)
14:45~15:00 休憩
15:00~15:30 報告3「三越の流行創出と近代文学」 
 瀬崎 圭二(広島大学)
15:30~16:00 報告4「三越における光琳戦略の意味 -美術史の文脈から-」 
 玉蟲 敏子(武蔵野美術大学)
16:00~16:15 コメント2 
 濱田 琢司(南山大学)
16:15~16:50 総合討論・質疑応答 
 司会:岩淵 令治
16:50~17:00 閉会の挨拶

第84回 歴博フォーラム 「河童とはなにか」

開催要項

日程 2012年7月28日(土)
時間 13時00分~17時00分
場所 早稲田大学大隈記念講堂大講堂 (東京都新宿区西早稲田1-6-1)
定員 600名(先着順)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館
共催 早稲田大学文化推進部
後援 日本民俗学会

開催趣旨

大学共同利用機関である国立歴史民俗博物館が、早稲田大学・日本民俗学会と連携して、当館総合展示第4展示室「民俗」展示の新構築に向けて、研究者、大学生・大学院生、及び一般向けのフォーラムを開催します。

河童は、鬼や天狗とともに日本の妖怪のなかでも知名度が高く重要な位置を占めています。水の妖怪である河童伝承は各地に豊富で独自の民俗を形づくっているだけでなく、歴史・文学・絵画・アニメ・町おこしなどさまざまな領域やプロジェクトと関わりながら機能しています。このフォーラムでは多面的な視座から河童を取り上げて、その全体像に迫ります。

プログラム

総合司会 松田 睦彦 (国立歴史民俗博物館)

13:00~13:10 開会の挨拶 
 平川 南 (国立歴史民俗博物館長)
 石見 清裕 (早稲田大学文化推進部副部長)
13:10~13:30 フォーラムの趣旨 
 常光 徹 (国立歴史民俗博物館)
13:30~14:00 報告1 香川 雅信 (兵庫県立歴史博物館)
 「河童イメージの変遷」
14:00~14:30 報告2 小馬 徹 (神奈川大学)
 「北の河童、南の河童とその歴史」
14:30~15:00 報告3 立石 尚之 (古河歴史博物館)
 「河童伝説に由来をもつ家伝薬」
15:00~15:30 報告4 松村 薫子 (大和ミュージアム)
 「河童と町おこし―キャラクター化する河童」
15:30~15:50 休憩
15:50~16:00 コメント 小松 和彦 (国際日本文化研究センター)
16:00~16:10 コメント 和田 寛 (河童研究会)
16:10~16:50 総合討論 
 司会 飯倉 義之 (国際日本文化研究センター)
16:50~17:00

閉会の辞

第83回 歴博フォーラム 「人・音・文化-紀州徳川家楽器コレクションをめぐって-」

開催要項

日程 2012年7月21日(土)
時間 13時00分~16時30分
場所 歴博講堂
定員 260名(先着順)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館

開催趣旨

歴博が所蔵する紀州徳川家伝来楽器コレクションは、人と音楽との関わり、その文化的広がりを物語る数少ない歴史資料のひとつです。本フォーラムでは、このコレクションの歴史的意義を問うとともに、収集者である江戸後期の藩主徳川治宝と同時代の武家が共有していた音楽思想にせまります。同時に、現代を生きる私たちが、音楽の歴史にどのように接近できるかについて考えたいと思います。

また、開催中の企画展示「楽器は語る―紀州藩主徳川治宝と君子の楽」(7月10日(火)~9月2日(日))の理解をより深められるような内容となっています。

プログラム

13:00~13:10 開会の挨拶 平川 南 (国立歴史民俗博物館長)
13:10~13:35 報告(1) 遠藤 徹 (東京学芸大学)
 「武家の雅楽への接近と楽律学」
13:35~14:00 報告(2) 水野 僚子 (日本女子大学)
 「紀州徳川家旧蔵楽器コレクションの伝来について」
14:00~14:25 報告(3) 日高 薫 (国立歴史民俗博物館情報資料研究系)
 「美術工芸としての紀州徳川家伝来楽器コレクション」
14:25~14:40 休憩
14:40~15:10 報告(4) 高瀬 澄子 (沖縄県立芸術大学)
 「日本で作られた律管」
15:10~15:35 報告(5) 清水 淑子 (学識経験者)
 「現在に伝わる笙の調律」
15:35~16:00 報告(6) 伊達 伸明 (造形作家)
 「『楽器の分割再構成』という実験 -創作楽弓『一弦さん』の試み-」
16:00~16:30 質疑応答

第82回 歴博フォーラム 「描かれた都市の風俗と名所-京都を中心に-」

開催要項

日程 2012年4月21日(土)
時間 13時00分~16時00分
場所 歴博講堂
定員 260名(先着順)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館

開催趣旨

企画展示「洛中洛外図屏風と風俗画」(機構連携展示「都市を描く-京都と江戸-」第 I 部)を題材に、展示品や関連資料、国文学研究資料館で同時開催されている第 II 部「江戸名所と風俗画」展からの話題などについて、展示プロジェクトの関係者が語ります。

なお、4月14日(土)には、国文学研究資料館で、対をなす講演会「描かれた都市の風俗と名所-江戸を中心に-」が開催されます。

プログラム

13:00~13:05 開会挨拶 平川南(国立歴史民俗博物館長)
13:05~13:25 趣旨説明と展示概要の紹介
 小島道裕(国立歴史民俗博物館歴史研究系)
13:25~13:55 報告1
 松尾恒一(国立歴史民俗博物館民俗研究系)
 「洛中洛外図屏風と風俗画に見る舞いと踊り-中世から近世へ-」
13:55~14:25 報告2
 岩崎均史(たばこと塩の博物館)
 「洛中洛外図と近世初期風俗画」
14:25~14:40 休憩
14:40~15:10 報告3
 井田太郎(国文学研究資料館)
 「江戸と京を比較する-海のない京/山のない江戸-」
15:10~15:30 コメント
 大高洋司(国文学研究資料館)
 「職人絵と洛中洛外図屏風」
15:30~16:00 質疑応答

歴博映像フォーラム6 「アイヌ文化の伝承-記憶と人、人と人とをつなぐ映像-」

開催要項

日程 2012年2月4日(土)
時間 10時00分~17時00分
場所 新宿明治安田生命ホール
定員 320名(先着順)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館
後援 日本民俗学会

開催趣旨

1997年の「アイヌ文化振興法」の制定以降、アイヌの伝統的生活空間「イオル」再生事業のほか、伝統文化を受け継いでいくためのさまざまな事業が展開しています。そうした事業との関わり合いを背景に、それぞれの地域では独自の文化伝承の取り組みもおこなわれています。2010年度は、歴博の民俗研究映像として、平取と白老におけるアイヌ文化の伝承活動について映像記録を作成しました。本映像を通して、アイヌ文化伝承の現在的な問題を検討することが、今回の映像フォーラムの目的のひとつです。さらに、映像というものが、文化伝承の担い手に寄与するために必要な課題について考えることがもう一つの目的です。映像の作り手、博物館、映画祭、映像アーカイブなどが、記憶と人、人と人とをつなぐための契機となるような事例を紹介・検討していきたいと思います。

プログラム

総合司会 松田睦彦(国立歴史民俗博物館・助教)

10:00~10:10 開会の挨拶 平川 南 (国立歴史民俗博物館館長)
10:10~10:25 趣旨説明 内田 順子 (国立歴史民俗博物館)
10:25~11:25 上映(1) 「アイヌ文化の伝承 平取2010」
11:25~11:45 コメント 貝澤 耕一 (室蘭工業大学)
11:45~13:00 休憩(昼食)
13:00~14:00 上映(2) 「アイヌ文化の伝承 白老2010」
14:00~14:20 コメント 野本 正博 (アイヌ民族博物館)
14:20~14:50 参考上映 「舟を綴る」 (床田 和隆 撮影・編集・監督)
14:50~15:05 休憩
15:05~15:40 講演(1) 「精霊としての映像 -アフリカ「森の民」とのつながり-」
 分藤 大翼 (信州大学全学教育機構)
15:40~16:15 講演(2) 「映像記録事業を伝承の支えとするために―無形民俗文化財記録映像の事例から考える―」
 俵木 悟 (成城大学)
16:15~16:45 総合討論
16:45~17:00 質疑応答

第81回 歴博フォーラム 「新春 たつ」

開催要項

日程 2012年1月21日(土)
時間 13時00分~17時00分
場所 ヤクルトホール (東京都港区東新橋1-1-19)
定員 530名(先着順)
参加費 無料
主催 国立歴史民俗博物館

開催趣旨

今年の干支は龍・竜・たつ。
みなさんは龍に対してどんなイメージをもっていますか。
龍は、歴史の流れの中で、さまざまな姿をみせてくれます。

描かれた龍  造られた龍  語られた龍

さまざまな龍をご用意して、みなさんをお待ちいたしております。

プログラム

総合司会 松田睦彦(国立歴史民俗博物館・助教)

13:00~13:10 開会の挨拶 平川 南(当館館長)
13:10~13:35 報告1「龍の民俗」 山田慎也(当館民俗研究系)
13:35~14:00 報告1「龍の民俗」 山田慎也(当館民俗研究系)
14:00~14:15 休憩
14:15~14:40 報告3「龍の姿」 日高薫(当館情報資料研究系)
14:40~15:05 報告4「浮世絵に描かれた龍」 大久保純一(当館情報資料研究系)
15:05~15:30 報告5「江戸の龍」 岩淵令治(当館歴史研究系)
15:30~15:45 休憩
15:45~16:10 報告6「中世びとの“龍”イメージ」  高橋一樹(当館歴史研究系)
16:10~16:35 報告7「古代中国の龍」  上野祥史(当館考古研究系)
16:35~16:55 質疑応答 該当者
16:55~17:00 閉会の挨拶