五条坊門室町西の一画に、のれんから顔を出す女と訪ねてきた男が描かれている。この画像は『七十一番職人歌合』に描かれた「つし君」とよく似ている。「つし君(辻子君)」とは、街角で客を引く「たち君」に対して、店を構えた遊女を言い、この付近に遊女街があったものと思われる。