即日閲覧

国立歴史民俗博物館では、18歳以上の明確な研究目的を持つ人を対象に、館蔵資料の閲覧業務を行っています。閲覧できるのは、主に館蔵の近世文書資料の複写物:デジタル画像、写真帳、マイクロフィルム等です。利用を希望される方は、事前に daityo@ml.rekihaku.ac.jp までご連絡ください。

閲覧概要

開室日 月曜、火曜、木曜、金曜(祝日・年末年始、年度切替期間(3/31、4/1)、館内燻蒸期間のほか館長が特に定める日を除く)
詳しい開室予定日はこちら
閲覧時間 午前10時〜午後4時30分(利用申込時間 10時〜12時 / 13時〜16時)
場所 研究用図書室閲覧室(研究棟B1F)手前
料金 無料(手続に必要ですので、利用時には身分証明書をお持ちください)

※平日時間が取れない、遠方にお住まいなどの理由で来館が困難な方は、複写物の郵送サービスにお申し込みください。

開室日カレンダー

開室日

カレンダーでオレンジ色になっている日は、即日閲覧の開室日です。
※休室日:土日祝日、夏期臨時休室(7/22、8/19)、全館停電日(10/21)、年末年始(12/28~1/5)、年度切替期間(3/31・4/1)
※都合により臨時に休室することもありますので、詳細はお問い合わせください。

公開資料について

当館所蔵資料の閲覧

即日閲覧データベースで検索できます。即日閲覧室において、マイクロフィルム画像や紙焼本(写真帳)がある資料、または実物の閲覧が可能な資料です。なお、展示中のものや館外貸し出し中のもの等、閲覧ができない場合もありますので、詳しくは資料係までお問い合わせください。

即日閲覧データベース検索

他機関所蔵資料の閲覧

他機関所蔵資料ですが、マイクロフィルム画像・紙焼本の閲覧ができます。

版本易林本節用集

九州大学附属図書館蔵。慶長2年(1597)刊。節用集は室町時代頃に成立した国語辞典の一つで、当時の日常社会生活で用いられた語彙が多数集められたものである。諸種の異本があるなか、易林本には後世の辞書、教科書に影響を及ぼした点が見られる。漢字を示した傍らには片仮名の音もしくは訓が付され、片仮名資料の一つともいえる。

※マイクロフィルムの紙焼本を公開 (上)71コマ、(下)76コマ 計147コマ

関家文書

常陸国土浦藩土屋家に仕えた関家(内蔵助家)に伝えられた約2,000点の記録類。関流砲術の開祖・関八左衛門之信の次男内蔵助勝信とその子孫は、同藩江戸屋敷において砲術師範を代々務めた。同家が得意とした大筒の町打(遠距離射撃)をはじめとする稽古記録や秘伝書、鉄砲に関する文書などがある。マイクロフィルムの紙焼本と画像を公開。

※目録:土浦市史資料目録第20集『土浦の古文書 土浦藩士関家文書』 土浦市古文書研究会編集 土浦市立博物館, 2010.3

関家文書資料リスト(Exel)

正倉院文書自在閲覧システム(来館利用)

国立歴史民俗博物館は開館時より、歴史研究に資する目的で、コロタイプ印刷による正倉院文書(原品は宮内庁正倉院事務所が所蔵)の精密な複製資料を製作し所蔵しております。資料全体の複製製作にはあと数十年もの月日を要する大事業です。このたび、宮内庁正倉院事務所より、展示・研究のために複製資料のカラーデジタル画像を館内で公開することの許可を得ることができました。当館が開発した歴史資料自在閲覧システムを介して、即日閲覧室にてデジタル画像をご覧いただくことができます。

※即日閲覧と同じ要領でお申し込みください。

※原品所蔵者との取り決めにより、表示画面の撮影を含む一切の複写はできませんのでご了承ください。

解説:正倉院文書自在閲覧システム(公文編)

正倉院文書の中心は、東大寺の写経事業の記録が帳簿として記されたものだが、裏面には公文と呼ばれる奈良時代における諸国からの行政報告が記されているものがある。この文書群の表裏を対応させて表示することを可能にしたのが本システムである。
正倉院文書は、幕末から明治期において、印が捺された文書(主に公文)を中心とした整理が行われ、もとの構成が変化している。これを復元することが、正倉院文書研究の大きな課題であり、表裏のつながりの復元精度を高めるには表裏の断簡情報を同時に確認することが必要となる。しかしながら、近年の正倉院文書研究において、朱の合点やシミなどの微細な情報が重要視されているにもかかわらず、正倉院文書のカラー写真は全面的には公開されておらず、情報を公開することに重要な意義があると考える。こうした状況に鑑み、原品所蔵者の宮内庁正倉院事務所と、デジタル画像の取り扱いについて研究・展示用に館内に限定して公開することの許可を得た。公開方法は、データベースというよりは画像資料としての属性が強いことを勘案して、即日閲覧室にタッチパネル対応のディスプレイとパソコンを新たに設置して、外部からの閲覧者に公開することとした。本システムにおいて、開館以来以来継続的に製作してきたカラーコロタイプ印刷のレプリカをデジタル的に表示させることにより、拡大表示による精度の高い情報を提供することが可能となった。また、付加情報として断簡単位の接続情報を表示している。
本システムは、人間文化研究機構連携研究「正倉院文書の高度情報化研究」(代表 仁藤敦史 2010~2014年度)における成果の一部である。
(仁藤敦史:本館研究部歴史研究系)

ご利用方法

利用を希望される方は事前に来館希望日時と閲覧希望資料について daityo@ml.rekihaku.ac.jp までにご連絡ください。

  • 初めてご利用の際は、申請書の記入とあわせて、お名前と連絡先が確認できる証明書類(学生証、健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。
  • 即日閲覧の対象となる資料の詳細情報は、閲覧室内の端末から検索できます。「閲覧申込票」に必要事項をご記入のうえ受付に提出してください。
  • 資料保存のため、はじめにマイクロフィルム、写真帳など代替物の閲覧を、実物の確認が必要な場合に限り実物閲覧にお進みいただくようご協力ください。
  • 閲覧室内にある辞書・目録類は自由にご利用ください。

複写について

  • 館蔵資料のマイクロフィルムや写真帳など代替物の複写ができます。代替物がない場合は、閲覧室が用意するデジタルカメラで撮影し、プリントすることができます。
  • 「複写申込書」を記入し提出してください。また、次の事項を遵守してください。
    1. 複写を行うことにより、原本等を損傷させるおそれのあることが判明した場合は、複写を行わないこと。
    2. 著作権法上その他の責任が生じた場合は、申込者がその責任を負うこと。
    3. 複写にともなうデジタルデータは持ち出さないこと。
  • 複写はセルフサービスです。
  • 資料を複写または翻刻したものを出版掲載等に使用する場合には、別途申請が必要です。詳しくは本館資料係(下記)までお問い合せください。

料金

カラー1枚 70円
モノクロ1枚 30円

対象

マイクロフィルムのプリント(セルフサービス)、デジタルカメラ撮影映像のプリントアウト、紙焼本の複写

※再生紙のコピー用紙を使用しています。

複写物の郵送サービスについて

  • 即日閲覧で閲覧可能な代替物(マイクロフィルム・写真帳、デジタル画像)について、プリントアウトを有償で頒布します。
  • 複写申込書に必要事項を記入の上、本館資料係(下記)までご提出ください。折り返し当方より申請内容の詳細確認のためご連絡します。(複写申込書様式のダウンロードはこちら
  • 料金のお支払いは、請求書をメールで送信しますので、請求書右上に記載の番号を明記(入力)の上、お近くの金融機関からご入金ください。支払い期限は20日間です。その後は所定の金利が掛かります。
  • 大量の複写(1申請あたり100枚以上)や、代替物の準備の無い資料の複写を御要望の場合は、業者発注をお願いしたり、郵送まで数週間程度のお時間をいただきます。予めご了承ください。
  • 複写物を出版掲載等に使用する場合は別途申請が必要です。手続き詳細については、当サイト「資料写真の使用申請」の記載をご参照ください。
  • 複写物の使用に際し、著作権法上その他の責任が生じた場合は、申込者がその責任を負うこととなりますのでご留意ください。

料金

カラー1枚 75円
モノクロ1枚 35円
梱包・送料 110円から

対象

マイクロフィルムのプリント、デジタル画像のプリント、紙焼本の複写

※再生紙のコピー用紙を使用しています。

お問い合わせ先

博物館事業課資料係
Eメール:daityo@ml.rekihaku.ac.jp