シリーズ1

制作年:1988-1989
制作担当者:上野和男・岩本通弥・橋本裕之

芋くらべ祭の村-近江中山民俗誌- カラー・日本語・100分
滋賀県蒲生郡日野町中山で、毎年9月1日に行われる芋くらべ祭を中心に、中山の人々の生活を描いた映像民俗誌。芋くらべ祭は、中山が東谷と西谷に分かれて、それぞれがその年に収穫したもっとも長い里芋を選び、野神山の祭場で、その根元から葉先までの長さを競う祭。この作品は、双分制にもとづく祭として、研究者の注目を集めてきたこの祭の、初めての本格的映像民俗誌である。
中山の芋くらべ祭-滋賀県蒲生郡日野町中山- カラー・日本語・160分
滋賀県蒲生郡日野町中山で、毎年9月1日に行われる芋くらべ祭のうち、野神山の祭場で行われる儀礼の完全収録版。芋くらべ祭は、中山が東谷と西谷に分かれて、それぞれがその年に収穫したもっとも長い里芋を選び、野神山の祭場で、その長さを競う祭。4台のカメラで撮影した映像を、実際の時間と同じ時間的経過で再現した芋くらべ祭の全体記録。
上三十坪の野神祭 カラー・日本語・20分
滋賀県蒲生郡日野町中山の芋くらべ祭映像に関連する隣村・上三十坪の野神祭の映像記録。上三十坪では毎年8月23日に野神祭(ズイキ祭)が行われる。ここでは、里芋をくらべる儀礼や角力などはみられないが、野神とされる松の木の根元に里芋の芋茎でつくった鳥居を供える点に特徴があり、中山の芋くらべ祭と同様に畑作儀礼を象徴する祭である。
徳谷の野神祭 カラー・日本語・30分
滋賀県蒲生郡日野町中山の芋くらべ祭映像に関連する隣村・徳谷の野神祭の映像記録。中山の分村とされる徳谷では、毎年9月10日に中山と同じように野神祭が行われる。徳谷の野神祭は、野神祭の祭場で行われること、里芋の長さをくらべる祭であること、また、角力儀礼が見られることなどにおいて、中山の芋くらべ祭と共通している。

シリーズ2

制作年:1989-1990
制作担当者:岩井宏實・福原敏男

鹿嶋さまの村-秋田県湯沢市岩崎民俗誌- カラー・日本語・59分
秋田県湯沢市の北に位置する岩崎では、巨大な藁人形の「鹿嶋さま」が作られる「鹿嶋祭り」が伝えられる。村を邪悪なものから守るために、巨大な「鹿嶋さま」が作られ、村境にたてられた。本研究映像では、「鹿嶋さま」の制作過程のほか、八幡神社の例祭、水神社の裸祭りを記録した。

シリーズ3

制作年:1994-1995
制作担当者:川森博司

観光と民俗文化-遠野民俗誌94/95- カラー・日本語・45分
『遠野物語』の舞台となった岩手県遠野における民俗と観光化との関わりと、民俗文化を通しての人々の自己表現について考察した作品。
民俗文化の自己表現-遠野民俗誌94/95- カラー・日本語・45分
岩手県遠野市において、地元の人々が『遠野物語』をもとに、地域の伝統的な文化を意識的に捉えなおし、新たな表現のかたちを与えていく様子を示した作品。
遠野の語りべたち カラー・日本語・29分
岩手県遠野市の1994年〜1995年における昔話の語りをできるだけ忠実に記録しようと試みた作品。

シリーズ4

制作年:1996-1997
制作担当者:新谷尚紀

芸北神楽民俗誌 第1部 伝承 カラー・日本語・45分
広島県西北部の農村地帯に伝承されている神楽は、その地名から芸北神楽と呼ばれている。現在では地元はもちろん、広島市など都市部からも熱狂的な観客が大勢押し寄せて、テレビや新聞などマスコミも毎年その動向を報じるほどになっている。もともと各村落の氏神の秋祭りに奉納されてきた神楽が、このように地域社会の活性化を促すいわば社会資源として、また多くの観客を呼ぶ観光資源として、近世以降、戦前戦後を通じてこれまで変化を遂げてきたその歴史的な変遷過程を追跡し、民俗芸能の伝承と変容の力学について分析を試みた映像論文。
芸北神楽民俗誌 第2部 創造 カラー・日本語・48分
芸北神楽はもともと幕末期に石見地方から安芸国北部の芸北地方に伝えられたものである。俗に安芸門徒と呼ばれるほどに浄土真宗寺院の影響力の強かったこの地域に、記紀神話を題材とする神話劇としての神楽を、秋祭りの郷土芸能として導入したのは、氏神祭祀に携わる神職や地元の若連中であった。幕末期の導入から戦前の国家神道体制下での隆盛、そして戦後の存続危機を経て、高度経済成長期以降まったく新しい演劇的神楽の創出をみるが、とくにその新しいスーパー神楽の誕生をめぐる現場論的分析を試みた映像論文。
芸北神楽民俗誌 第3部 花 カラー・日本語・29分
芸北神楽の演目や舞い振りには歴史的にも地域的にも三種類のそれが創造され伝承されてきている。第一は旧舞と呼ばれるもともと神社で舞われてきた六調子のゆったりとした格調高い優美な舞い、第二は新舞と呼ばれる戦後流行してきた八調子のスピーディーで躍動感あふれる舞い、第三は新々舞とかスーパー神楽と呼ばれる演劇的要素の濃い舞い、である。コミカルな演目も含め芸能的に洗練された優秀な神楽団の演目を選択しダイジェスト版で紹介するもの。

シリーズ5

制作年:2005-2006
制作担当者:内田順子・鈴木由紀

AINU Past and Present マンローのフィルムから見えてくるもの カラー・日本語・102分
スコットランド出身の医師ニール・ゴードン・マンローが、昭和の初めに撮影したアイヌ民族の熊送り:イヨマンテに関する映画フィルムについての映像論的研究をまとめた作品。マンローの制作意図、その後のフィルムの変遷を、フィルム、写真、マンローの手紙、インタビューなどからたどり、フィルムが人の手を介して新たな意味を帯びていくという問題を考察した。また、残された記録が、現在のアイヌ文化の伝承にとってどのような意味をもつのかという問題を考えることも、この作品の目的のひとつである。

シリーズ6

Year of release:2007
Director/s:UCHIDA Junko , SUZUKI Yuki

AINU Past and Present The Legacy of Neil Gordon MUNRO's Film Color, English, 102 minutes
Neil Gordon Munro, a Scottish-born doctor, came to Japan in 1891. The National Museum of Japanese History possesses documentary film footage of the iyomante bear ceremony shot and directed by Munro. The main purpose of this DVD is to clarify the history of this film with reference to documents left by Munro (the film itself, photographs, letters, etc.) Another purpose of the DVD is to consider the impact of Munro's records on present-day Ainu traditions.

シリーズ7

制作年:1992
制作担当者:小林忠雄・菅豊

金沢七連区民俗誌
第1部 都市に生きる人々/第2部 技術を語る
カラー・日本語・120分
北陸の城下町金沢を対象に、なかでも市内の東山区、かつて「七連区」と称された庶民のマチにスポットをあて、そこで活躍するさまざまな伝統職人、商家、芸能に携わる人々の日常生活と年中行事等の伝承世界にカメラの眼を向けた。

シリーズ8

制作年:1996
制作担当者:比嘉政夫

沖縄・糸満の年中行事-門開きと神年頭- カラー・日本語・104分
沖縄の父系出自集団〈門中〉は王府の所在地であった首里を中心に近世沖縄の士族社会に形成され、しだいに沖縄の地域社会に模倣されていったとされる。この映像資料では、沖縄本島南部・糸満の門中行事に焦点を当て、洗骨儀礼や旧正月儀礼を記録し、沖縄の葬制・墓制、〈門中〉成員の結合意識などを考察している。

シリーズ9

制作年:2000
制作担当者:松井健・篠原徹

沖縄の焼物 伝統の現在 カラー・日本語・83分
工芸においては、伝統は新しい創造の深い源泉でもある。今日の沖縄において、「伝統的な」焼物(ヤチムン)つくりを志す人たちの営みを追い、彼らの製作活動の過程を丁寧に写しつつ、工芸における伝統と創造のダイナミズムを考える。

シリーズ10

制作年:2007
制作担当者:松尾恒一

興福寺 春日大社 -神仏習合の祭儀と支える人々- カラー・日本語・71分
興福寺と春日大社が一体となって形成され、現在に伝承される神仏習合の祭儀。大陸より伝来した舞楽や、「咒師走り(しゅしばしり)」といった独自の名で呼ばれる翁舞、巫女(みこ)の神楽、追儺(ついな)等、古代・中世に展開した豊かな芸能世界が繰り広げられる世界でもある。これらをときに補佐し、ときに演じ手とも、伝承者ともなった、堂舎の造営に携わる職人にも注目する。
薬師寺 花会式 -行法と支える人々- カラー・日本語・71分
薬師寺の一年で最大の年中行事"花会式"。3月末から4月初めに7日間、練行衆による懺悔を中心として昼夜に繰り返し行われる、平安時代より続く行法。ほかに授戒、咒師による結界、牛玉加持、香水授与、神供、鬼追い式、等々、密教的、民俗的な作法の数々が行われる。その行事の全貌を明らかにするとともに、これらを補佐し、支える堂童子の役割に迫る。

シリーズ11

Year of release:2008
Director:MATSUO Koichi

Kohukuji and Kasuga Taisha
Rites of Kami-Buddha Amalgamation and
the People Who Support Them
Color, English, 71 minutes
Kohukuji Temple and Kasuga Shrine developed as a single complex, and their ceremonies marked by Kami-Buddha amalgamation have been passed down to the present-day.Moreover, they also constitute the domain in which the rich world of entertainment developed from ancient and medieval times : Bugaku Dance originally from continental East Asia, the unique Okina Dance called "The Dharani Master Run"(Shusi hashiri), the Kagura Dance of Miko shrine maidens, and the Tsuina Demon Exorcism. This film highlights the artisans involved in constructing their materials and stages-who not only assist in them but also act as performers and pass them on.
The Flower Assembly Rite (Hana'e-shiki) of Yakushiji
The Ceremony and the People Who Support It
Color, English, 71 minutes
The Flower Assembly Rite (Hana'e-shiki): the ceremony that is the highlight of the ritual calendar at Yakushiji Temple. For seven days, from the end of March to early April, the Rengyoshu practitioners perform the Repentance Rite day and night, which dates to the Heian Period, In addition, they take the precepts, the Dharani Master establishes the sacred ceremonial boundary (kekkai), and the entire group performs sundry rites including the Go-o Empowerment rite, Jingu Deity Offering, the Conferral of Kozui Holy Water on believers, the Tsuina Demon Exorcism, etc. -all manner of esoteric Buddhist and popular rites. This film not only offers these rites for full view : it explores the role of the Temple Acolytes Who support and assist them.

シリーズ12

制作年:2009
制作担当者:小池淳一

筆記の近代誌 -万年筆をめぐる人々-(本編) カラー・日本語・52分
この映像は日本人の筆記の近代を担ってきた万年筆をめぐる技術と職人とを記録したものである。

万年筆は明治時代に輸入されはじめ、やがて大正時代になると国内でも生産が可能となった。国産の万年筆はろくろを用いて細長い軸を巧みに削り出す技術に支えられていた。ここではエボナイト、木材、セルロイドなどから胴軸やキャップを作りだし、ペン先やクリップをつけて万年筆が作られていく工程や、漢字・ひらがな・カタカナといった日本語の多様な文字をなめらかに書くためのペン先の調整、研磨の方法、さらに長期の愛用に耐えうる美しい装飾や修理、調整の技術、そして販売にあたっての細やかな心遣いの様子を映像で記録して、日本人の筆記環境を支えてきた「わざ」を描いてみた。

ここに映し出されているのは万年筆という道具に集約される「書く」という行為をめぐる近代の技術の姿である。そしてこれは一本の万年筆に込められる職人の技と心とを描こうとする映像民俗誌の試みでもある。

筆記の近代誌 -万年筆をめぐる人々-[列伝篇] カラー・日本語・99分
[列伝篇]には万年筆をめぐる技術を保持している人びとの姿を、具体的な作業の様相に着目して記録している。

ここでは、ろくろや旋盤を用いて万年筆を作り出してきた加藤清さん(カトウセイサクショカンパニー)、田中晴美さん(万年筆博士)、川窪克実さん(川窪万年筆店)、独自の軸装飾を編み出した久保田禮禧さん(萬年筆の山田)、金属加工技術を駆使してペン先を修理する久保幸平さん(久保工業所)、さまざまな修理に対応する久保勝彦さん(中尾万年筆店)、藤井栄蔵さん(ユーロボックス)、そして一人ひとりの書き癖に合わせたペン先調整をする森山信彦さん(フルハルター)の8人を取り上げている。

[列伝篇]では、万年筆が生み出され、使われ、伝えられていくさまざまな場面を支える技術と精神とをあくまでも、その作業の実態に即して、映像と音声として記録し、さらに一人ひとりの肉声を添えながら描いている。

シリーズ13

制作年:1991
制作担当者:小島美子

椎葉民俗音楽誌1990 カラー・日本語・59分
宮崎県椎葉村は九州山地に抱かれた山深い村である。村の人々は焼き畑や狩猟などによって暮らしながら、豊かな音楽や芸能を育ててきた。しかし、1990年当時、都市化の波はこの椎葉にも及び、生業だけでなく、歌や芸能の伝承の仕方も著しく変化しつつあった。この映像は、椎葉の伝統的な生活に根ざした歌とともに、変わりゆく民俗音楽の様相を記録したものである。

シリーズ14

制作年:1993
制作担当者:篠原 徹・菅 豊

黒島民俗誌-島譜のなかの神々 カラー・日本語・59分
この映像は、隆起珊瑚礁の島である黒島(沖縄県八重山郡竹富町)の人々の生活と自然との関わりをテーマにしている。「島譜のなかの神々」は、島の人々の「生きる戦略」と、伝統的行事である豊年祭との関わりを、それらの生活と民俗の担い手である若者を中心とした青年会に焦点をあてて描いたものである。
黒島民俗誌-牛と海の賦 カラー・日本語・60分
この映像は、隆起珊瑚礁の島である黒島(沖縄県八重山郡竹富町)の人々の生活と自然との関わりをテーマにしている。「牛と海の賦」では、牛の飼養と水を巡る問題を中心に取りあげ、自然利用の民俗的側面について、「生きる戦略」を島の人々がいかに開発してきたかという視点から描いている。

シリーズ15

制作年:2010
制作担当者:青木隆浩

平成の酒造り 製造編 カラー・日本語・88分
栃木県では、越後杜氏と南部杜氏の減少に伴い、季節出稼ぎの蔵人集団と通勤の地元労働者の協同で、あるいは経営者家族と地元労働者のみで酒造りを担うようになっている。そのため、従来のような夜明け前からの作業が困難となり、通勤の勤務形態に合わせて1日の作業工程を工夫し、それに必要な人員と設備投資を行うようになっている。
平成の酒造り 継承・革新編 カラー・日本語・88分
栃木県では、地元労働者育成のために、2006年度から「下野杜氏」の認証制度を導入した。それに関連して栃木県酒造組合と栃木県産業技術センターは、様々な勉強会や交流会を開催し、人材育成と情報網の整備を進めている。さらに、地元労働者の増加は、地元の酒造好適米と酵母で酒造りを行う動機となり、結果として地元志向を強めてきている。

シリーズ16

制作年:1994
制作担当者:福田アジオ・篠原徹・菅 豊

景観の民俗誌 東のムラ・西のムラ カラー・日本語・各58分
本作品のテーマは、日本の村落社会の東西の相違を対比的に映像化するところにある。人間は、自然に働きかけ、自然を割き取って、生活世界を生成しており、その地域差は社会秩序の相違を示していると考えられる。本作品では、東のムラの一例として千葉県佐倉市飯塚を、西のムラの一例として滋賀県甲賀郡甲南町稗谷をとりあげ、個別の家の独立性を強調する東のムラと、家々が集合する集落の一体性を強調する西のムラの景観の相違を、そこで生活する人々の日常を映像によって記録している。そして、それぞれにおける民俗を盆と小正月と中心に描き、地域の社会編成のあり方が村落景観に対応して東西で大きく異なることを明らかにしている。

シリーズ17

制作年:1998
制作担当者:小林忠雄

風の盆ふぃーりんぐ -越中八尾マチ場民俗誌- カラー・日本語・90分
富山平野の山麓に位置する富山県婦負郡八尾町は、近世初頭に町立てが行われ、山と里との産物の交換の市が発達して出来た在郷町である。マチ場が形成された当初から蚕種の生産と販売で財力を増し、江戸後期には越中の売薬用薬袋の需要により、紙問屋業が八尾の経済を潤したと伝えられる。そのような経済力を背景に、江戸後期には豪華絢爛の曳山がつくられ、今に続く曳山まつりは富山県下有数の春の祭礼行事である。また、毎年9月に開催される風の盆おわら踊りも、日本を代表する繊細で華麗な民謡と踊りで知られる。

本作品では、この2つの代表的な民俗行事と、八尾の人々の日常生活、季節の年中行事の伝承を対象に、色・音・におい・味覚・触覚の五感表現に着目して、マチ場の民俗文化の特質を明らかにしている。

シリーズ18

制作年:2002
制作担当者:朝岡康二・内田順子

金物の町・三条民俗誌 カラー・日本語・90分
越後金物の集散地として知られる三条は、信濃川と五十嵐川の合流点に位置し、古くから川湊として栄えてきた。幕末から近代にかけて急速に金物の商圏を関東平野に広げ、全国的な産地に成長し、戦後は日常金物の生産に加えて機械部品・プレス・鍛造などの多角的な金属製品の生産を担って発展した。それに伴い、仕事場・工場が町の中から周辺地域に移動して、現在の地理的な様相を呈するものとなった。

本作品では、町の構造や工場の地理的変遷と、仕事場から工場へ・手仕事から機械加工へという変容の様相とともに、その結果としての撮影当時の「現在」を記録している。また、手仕事から工場生産まで、大小様々な生産現場において撮影を行い、そこで働く人びとの営みも捉えている。

シリーズ19

制作年:1998
制作担当者:新谷尚紀・関沢まゆみ

大柳生民俗誌
第一部 宮座と長老/第二部 両墓制と盆行事/第三部 村境の勧請縄
カラー・日本語
第一部 70分
第二部 36分
第三部 16分
大和高原に位置する村落、奈良市大柳生における宮座祭祀と両墓制を中心とする民俗誌的な研究映像である。第1部「宮座と長老」では、氏神の夜支布山口神社の祭祀における宮座の組織と行事および長老衆と当屋の役割などを中心に記録撮影し、宮座における長老の役割についての分析を試みた。第2部「両墓制と盆行事」では、垣内ごとの埋葬墓地と石塔墓地の実態および盆行事における家の盆棚と墓地への墓参の実際について記録撮影し、試写の遺骸と霊魂に対する考え方について、また宮座祭祀における神聖性と清浄性の強調と両墓制にみる極端な死穢忌避観念との関係などについての分析を試みた。第3部「村の勧請縄」では、毎年の正月に村の出入り口に勧請縄を懸ける行事を記録撮影し、村落生活と境界観念などについての分析を試みた。

シリーズ20

制作年:2001
制作担当者:福原敏男・久留島浩

風流のまつり 長崎くんち カラー・日本語・94分
日本の祭礼芸能の多くは、風流という美意識によって活性化し、命脈を保ってきた。この映像では、長崎くんちの映像を通して、風流の特色を明らかにしている。前半では、出し物の小屋入り(2000年6月1日)から本番(同年10月7日〜9日)までを、後半では近世・近代の写真・映像資料を撮影して構成している。

シリーズ21

制作年:2002
制作担当者:松尾恒一・常光徹

物部の民俗といざなぎ流御祈祷 カラー・日本語・90分
山深い環境と強く結びついた物部の神霊観。この物部の信仰を反映した、漁師・杣・鍛冶・大工等の職能者の祭儀や、これらと深くかかわった民間宗教”いざなぎ流”の諸祭儀や呪法を追求する。

シリーズ22

制作年:2004
制作担当者:関沢まゆみ・新谷尚紀

出雲の神々と祭り
第一部 美保神社/第二部 佐太神社/第三部 荒神祭り
カラー・日本語
第一部 52分
第二部 45分
第三部 15分
島根県八束郡美保関町美保関(現松江市)の美保神社、同郡鹿島町佐陀宮内(現松江市)の佐太神社の神事・祭礼とそれを支える人々に注目した民俗誌的な研究映像である。

第一部「美保神社」では、青柴垣神事、諸手船神事などの祭祀における頭人、頭家、上官など氏子の組織と神社の諸役との役割分担について、両者の併存と調和、及び伝承の現在について分析を試みた。第二部「佐太神社」では、御座替神事や神在祭など年間の神社祭祀が宮司家と社家によってどのように伝えられているのかについて分析を試みた。第三部「荒神祭り」では、島根県内各地の荒神祭りにおける藁製の大蛇の作製と奉納を記録撮影し、出雲大社や佐太神社の神迎え神事において海から龍蛇様を神として迎える龍蛇信仰の変奏例として分析を試みた。

シリーズ23

制作年:2005
制作担当者:山田慎也

現代の葬送儀礼

(1)地域社会の変容と葬祭業-長野県飯田下伊那地方-
(2)葬儀用品問屋と情報
(3)収骨器の製造-愛知県瀬戸市-
(4)葬儀用繊維用品の製造-福井県福井市-

カラー・日本語
(1) 46分
(2) 45分
(3) 45分
(4) 45分
現在、地域社会や家族観の変容、産業構造の変化、消費社会の進展により、死を迎える環境は大きく変化している。特に近代以降、葬儀産業の発展は著しく、いまや葬儀業者に依存して葬儀を執行することが当たり前になっている。そこで葬祭業者や問屋業者、葬具製造業者など葬儀産業の日頃の活躍を中心に、葬儀の現状を把握し、現代における死を照射するものである。

シリーズ24

Year of release:2009.3
Director:KOIKE Jun'ichi

The Art Penmanship
- Master of the Fountain Pen (Feature presentation)
Color, English, 52 minutes
This video provides a glimpse into the techniques involved in the creation of fountain pens and the Japanese craftsman who carry on the legacy of their production.
The importation of fountain pens into Japan began during the Meiji Period, and their domestic production became possible during the Taisho Period. The technique of deftly shaving down a piece of material to create a pen barrel on a tool similar to a potter's wheel is at the heart of Japanese fountain pen production.

This work follows the entire fountain pen production process, from the fashioning of the cap and barrel from ebonite, wood, and celluloid and the attachment of the nib and grip to the adjustment and repair of the nib for the smooth writing of Japanese Characters. It also explores polishing methods; techniques for long-lasting and breathtaking ornamentation, repair, and adjustment; and the enormous thought and care that go into the sail of a fountain pen, all of which have helped support the world of Japanese fountain pens.

Ultimately, this feature presentation aims to document the modern art of writing with the exquisite tool that is a fountain pen as well as the spirit and techniques that are poured into the creation of each and every one one.

The Art of Penmanship
- Masters of the fountain Pen (Biographies)
Color, English, 99 minutes
This documentary portrays the craftsmen who carry on the legacy of fountain pen production against a backdrop of detailed work and processes.
Here, we introduce eight master fountain pen craftsmen: Kiyoshi Kato(Kato seisakusho Company), Harumi Tanaka (Hakase Fountain Pens), and Katsumi Kawakubo (Kawakubo Fountain Pens), who use Potter's wheels for fountain pen production: Hiroyoshi Kubota (Yamada Fountain Pens), master of delicate ornamentation; Katsuhiko Kubo (Nakaya Fountain Pens) and Eizo Fujii (Euro Box), versatile craftsman able to handle a wide range of repair work; and Nobuhiko Moriyama (Fullhalter), a craftsman skilled in the art of adjusting pen nibs to suit the unique writing styles their owners.

Ultimately. "Biographies" aims to function as a record of the spirit and techniques behind the creation, use, and popularization of the fountain pen by featuring the actual voices of the craftsman and footage of each engrossed in their work.

シリーズ25

制作年:2011-2012
制作担当者:松尾恒一

比婆荒神神楽-地域と振興- カラー・日本語・69分
(ダイジェスト版 12分)
砂鉄取り・たたら製鉄や豊かな森林を利用した炭造りでも栄えた、広島県東城の稲作地帯における荒神信仰。

稲作農家からなる名(みょう)による荒神祭祀と、33年に一度行われる式年大神楽。荒神信仰と仏教・神道・五行思想などが渾然とした呪術・宗教性豊かな祭儀、さらに古代神話を題材とした舞いや劇が演じられる、熱気にあふれた舞台の様子を記録する。

シリーズ26

Year of release:2011
Director:MATSUO koichi

The Kagura of the Hiba area : Local Faith
Digest:The Kagura Performance for the Kojin Deities of Hiba :
Local Communities and the Periodical Great Kagura
Color, English, 52 minutes
(Digest:11min.)
In the Tojo area of Hiroshima Prefecture,Villagers traditionally farmed and made iron using a technique of separating iron sand from rocks. Villagers also produced charcoal made from mountain tinmber to make iron. In their faith,they believed in wrathful nature deities,called Kojin,This belief offers insight into the villager's relationship to their natural environment.
This film is a document of the villagre's lives and their religious events and rites,especially the Kagura festivals held for wrathful deitied. Of particular interst is the periodical Great Kagura, held every thirty-three years. This Kagura includes a variety of Significant traditional religious elements, such as Buddhism, Shintoism and Taoizsm. Many dances and plays based on Japanease mythology are preformed in this rare Kagura and this film represents an important document of the coloful and dynamic ceremonies for the wrathful deities performed by the villagers and local priests.

シリーズ27

Year of releas:2012
Director:MATSUO koichi

「薬師寺 花会式」(シリーズ10)の中国語版 カラー・中文・71分

シリーズ28

制作年:2012
制作担当者:松田睦彦

石を切る 花崗岩採掘の伝統と革新

◆Disk1(90分)
 (本編) 石を切る 花崗岩採掘の伝統と革新(69分)
 (ダイジェスト1) 江戸城の石を切る(4分)
 (ダイジェスト2) 鑿と矢で石を割る(6分)
 (ダイジェスト3) 現在の花崗岩採掘(11分)

◆Disk2(110分)
 (技術編) 花崗岩採掘技術の現在(51分)
 (インタビュー編) 石屋の語る仕事と暮らし(59分)

カラー・日本語
90+110分
ジェットバーナーの轟音。鑿岩機の振動。舞い上がる石の粉。機械化という革新をとげた現代の花崗岩採掘は、圧倒的な力で自然を制したかに見える。しかし、その背景には中世以来歴史的に培われてきた石に対する知識と技能が脈々と息づいている。
現代の花崗岩採掘をつぶさに観察し、長年採掘にたずさわってきた石屋の語りに耳を傾けることで、人びとが石とともにはぐくんできた技と心を記録した。

シリーズ29

制作年:2013
制作担当者:関沢まゆみ

盆行事とその地域差
第一部 盆行事とその地域差-盆棚に注目して-
第二部 土葬から火葬へ-両墓制の終焉-
第三部 甑島の盆行事
カラー・日本語
第一部 50分
第二部 28分
第三部 20分

第一部 盆行事とその地域差-盆棚に注目して
東北地方の北部と九州地方の南部では、お盆に墓参りをして墓地で飲食をする習俗が伝えられている。一方、近畿地方の農村部では墓地での飲食などありえず、埋葬墓地を死の穢れの場所として忌み避けお盆でも墓参りをしないところさえある。このような列島各地での民俗の地域差はいったい何を意味しているのか。それを解読する民俗学の比較研究法の有効性を示してみた。

第二部 土葬から火葬へ-両墓制の終焉-
近畿地方の村落では、埋葬墓地と石塔墓地とを分ける両墓制の習俗がながく伝えられてきた。しかし、高度経済成長期を経たのち、特に2000年以降、土葬から火葬への急激な変化がおこり旧来の埋葬墓地(サンマイ)の利用に大きな変化がおこっている。その変化の過渡期の実態を追跡して、両墓制の終焉と死穢忌避観念の希薄化およびサンマイ利用の三つの変化形を提示してみた。

第三部 甑島の盆行事
鹿児島県の甑島における土葬から火葬への変化と墓地利用の変化、その一方で変わらず伝承されてきているお盆の行事、つまり墓地で親戚や村の人たちが皆でにぎやかに飲食する習俗を中心に追跡した。過疎化や高齢化の中でも、親の初盆は子供たちが力を合わせて行なうものだという根強い伝承力が地域社会の現場で確認された。

シリーズ30

Year of release:2014
Director:SEKIZAWA Mayumi

Regional Differences in Obon Practices Color, English

Part 1 Obon Practices & Regional Differences – Focusing on Bon Altars – (50 mins)
The custom of dining and eating during Obon graveyard visits has been carried on in northern Tohoku and southern Kyushu. Meanwhile, some people in the Kinki region never eat food at graveyards, and they do not even visit there during Obon, in order to avoid the pollution associated with death at burning ground. What do these regional differences in folk customs across the archipelago mean? Part 1 demonstrates the effectiveness of comparative folklore research to answer this question.

Part 2 From Burials to Cremations – The End of the Dual-Grave System – (28 mins)
The villages of the Kinki region have long carried on the folk custom of a dual-grave system with separate burial grounds and gravestone sites. However, after Japan’s post-war period of rapid economic growth, and especially since the year 200, a rapid shift from burial to cremation has occurred, leading to a major change in how villagers use the burial grounds, called sanmai. Parts 2 pursues the facts about this transitional time to present the end of the dual-grave system, the declining support for avoiding the pollution associated with death, and the three changes in the usage of sanmai burial grounds.

Parts 3 The Obon Practices of the Koshiki Islands (20 mins)
The part focuses on the shift from burials to cremations and changes in the usage of graveyards in the Koshiki Islands of Kagoshima Prefecture. Meanwhile, Obon practices have been carried on here unchanged, in that relatives and villages practice the folk custom of lively dining at graveyards. In a visit to the Koshiki islands, Part 3 proves the power of the deceased parents come together here even as the local population declines and ages.

シリーズ31

制作年:2015
制作担当者:柴崎茂光

屋久島の森に眠る人々の記憶 カラー・日本語・80分
屋久島は、1993年に山岳地域の大部分が世界「自然」遺産に登録され、縄文杉などに代表される「原生的な」自然を求めて、多くの観光客がやってくるようになりました。しかし屋久島の山岳地域は、手つかずだったわけではありません。大正末期から昭和40年代半ば​にかけて、国有林内に森林軌道や林業集落が形成され、国が主導する形での林野開発が進められました。こうした林業集落の生活や、島民と森とのかかわりの歴史をインタビューやフィールド調査など通じて、紐解いていきます。

シリーズ32

Year of release:2016
Director & Narration : SHIBASAKI Shigemitsu

Memories of Yakushima's Forests in the Hearts of the People
(English/Japanese)
color, English , 80 minutes
※Blu-rey Disc
※日本語版も収録しています

This research film unwraps the history of prople living in forestry villages of Yakushima as well as mutural relationships between the forests and the local people of yakushima,through interviews and fieldwork.

シリーズ33

制作年:2017
制作担当者:川村清志

明日に向かって曳け-石川県輪島市皆月山王祭の現在- カラー・日本語・102分

本作は、石川県の輪島市門前町七浦(しつら)地区皆月(みなづき)で行われる「山王祭り」に焦点をあてた研究映像である。現在、皆月山王祭りは存続の危機に瀕している。地域の過疎化と高齢化に歯止めはかからず、世帯数は100軒をきろうとしている。祭りの曳山を担っていた青年会員も、村の中に3名しか残っていない。それでも祭りを誇りとする者たちは、わずかな休日を利用して村に戻り、祭りの準備や進行、後片付けに携わっている。この映像では、青年会員の活動を中心に、岐路に立つ祭りの現在を映像化していく。

シリーズ34

Year of release:2012
Director : MATSUDA Mutsuhiko

Stone Cutting Tradition and Innovation in Granite Quarrying color, English

Disc1
 Main Film (69min) :Stone Cutting – Tradition and Innovation in Granite Quarrying
 Digest 1 (4min):Cutting Stones for Edo Castle
 Digest 2 (6min):Splitting a Stone with Chisels and Wedges
 Digest 3 (11min):Granite Quarrying Today

Disc2
 Technology (51min):Granite Quarrying Technology Today
 Interview (59min):A Stonecutter’s Account of His Life and Work

The roar of the jet burner, the jolt of pneumatic drill, whirling rock dust - modern-day granite quarrying, which has undergone a transformation through mechanization, appears to have taken command of nature with overwhelming force. However, behind these scenes is the living tradition of knowledge and techniques of stone cutting that has been fostered historically over generations since medieval times.

Observing in detail present-day granite quarrying and listening intently to the accounts of stone cutters who have spent years quarrying stones, we have made a record of the spirit and skills developed by people whose lives are intimately linked with these stones.