コレクション名:京極為兼仏舎利請取状

紙本墨書掛幅装(紙数1紙)  永仁三年三月二十一日、権中納言京極為兼が東寺御影供の勅使として同寺宝蔵の仏舎利を受領した請取状。受取った六粒の舎利の配分先を、後深草上皇・仁和寺性如法親王・勅使為兼と書き分けて記す。墨蹟は為兼自筆と目されている『三十番歌合』(日本文学大辞典所載)と同筆で、自筆と認められる。東寺の舎利請取状の大部分は、京都府立総合資料館所蔵『東寺百合文書』に収められている。本文書もかつては東寺に伝来したものと推定され、中世における朝廷の社寺祈祷の手続の一端を示すものである。