コレクション名:新羅飯万呂請暇解

掛軸装 紙本墨書 表に丹がほぼ全面に付着(丹裏文書)  画師(えし)新羅飯万呂の休暇願。飯万呂は、天平宝字2年(758)に伯父が重病のため、休暇願を提出した。この文書は、紙背に「上丹太一斤二両三分」とあり、造東大寺司で反故(ほご)にした後、丹の包紙として再利用された。当時の下級役人の勤務状況、反故紙の利用の仕方の実際などが把握できる貴重な文書である。