コレクション名:小袖雛形本

小袖雛形本は江戸時代に木版刷りで刊行された小袖模様集で、小袖図案製作の参考資料として、呉服屋の注文帖として、あるいは絵本として、様々に利用された。本資料は二ないし三冊続きの一巻であるが、丁の欠落・誤綴などはなく、序文・奥付・出版広告等を完備している点でも貴重。 近世の小袖が製作年代不明のものが多いだけに、版元・刊年等の明らかな「小袖雛形本」の近世染織の研究における役割は非常に大きい。