コレクション名:画本虫撰

厚さ0.7cm  喜多川歌麿画  初版本  宿屋飯盛をはじめとする天明期の狂歌師の狂歌と喜多川歌麿による彩色図とによって30種の虫を15番の歌合せに設定して描出し、江戸蔦屋重三郎が版行した豪華本。もと上・下の2冊本であったが1冊に合本、狂歌集としての価値もあるが、特に歌麿による美麗かつ写実的な虫図は注目される。 歌麿の虫を愛好したとされる生き方、生活観とも関連して、微細な観察眼と自然界の中での位置づけを示している。