コレクション名:革令定記

永徳四年(1384)甲子改元定で近衛兼嗣が上卿をつとめたとき、儀式次第の作法を子息兼嗣に伝授するため、父道嗣が建仁四年(1204)の近衛家実の日記「猪熊関白記」と弘長四年(1264)の近衛基平の日記「深心院関白記」の抜き書きを作成したものである。料紙は鎌倉紙とされる良質で、筆跡も法性寺流の大らかな書風で名家や世尊寺流とは異なるようにみえる。