コレクション名:元版陸放翁詩集
元の大徳5年(1301)に開版されたものである。 重要文化財『陸放翁詩集』(五山版)(小汀コウ氏蔵)は本版と版式体裁等が酷似しており、この元版陸放翁詩集を模刻したものと考えられる。 五山版の中には宋版・元版を忠実に模刻したと見られるものが少なくないが、五山版と藍本(らんぽん)となった祖版とが共に現存している例は少なく、注目すべきものである。 巻首上欄外に右横書で「芳春常住全一冊」の墨書、「太虚」の朱方印。 小汀利得氏旧蔵本。