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渋沢栄一滞仏日記データベース

Journal of SHIBUSAWA Eiichi a stay in France Database

公開年月:2012年3月

 この全文データベースは、日本史籍協会編・日本史籍協会叢書126『渋沢栄一滞仏日記』(1928年初版、1967年復刻、東京大学出版会)を底本としています。
 公開にあたっては、東京大学出版会の承認を得ました。

 その内部は、3つの日記から構成されています。第一は「航西日記」(慶応3年正月11日~11月22日)、第二は「巴里御在館日記」(慶応3年10月24日~4年8月26日)、第三は「御巡国日録」(慶応3年正月3日~3月8日、8月6日~11月22日)です。

 日記の主は渋沢栄一(1840~1931)、後に実業家として多大な足跡をのこした日本資本主義の最高指導者といわれる人物です。武蔵国の農民に生まれた彼は、一橋慶喜に仕え、慶喜の将軍就任により幕臣となりました。慶応3年(1867)から翌年にかけ、パリ万国博覧会に参列するとともにフランスに留学することになった慶喜の弟徳川昭武に、御勘定格陸軍付調役(会計・書記担当)として随行しました。その際に記した日記がこれらです。

 この日記の史料的価値として、①日本が初めて参加したパリ万国博覧会の記録、②徳川昭武の留学生活の記録、③渋沢栄一の海外体験の記録、④日仏関係史の記録、といった諸方面における意義があげられますが(史籍協会叢書に付された小西四郎「解題」)、本データベースが活用されることにより、史料が持つさらなる可能性が見出されることを期待します。



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