データベース概要

館蔵錦絵データベース(詳細書誌目録付き錦絵画像データベース)

Nishikie Database

公開年月:2005年7月

 江戸時代後期から明治時代にかけて制作された錦絵は、描かれた当時の風俗や世相あるいは都市景観などを映し出しており、近年、美術史だけではなく、歴史学、民俗学、風俗史、文学史、演劇史など多方面の研究に有効な資料として注目されています。錦絵の歴史・民俗資料としての有用性に着目してきた当館は、主として歴史学、民俗学研究のための画像資料としての観点から、創設以来積極的に収集を進めてまいりました。中核となる「錦絵コレクション」約3,400点を含め、現在約4,000点の収蔵を数えるにいたり、今なお収集は継続されております。
 本データベースは、この館蔵の錦絵に画像、および詳細な書誌データを付したもので、「錦絵コレクション」を皮切りに、順次公開をはかっていきたいと考えております。ひろく諸分野の研究に役立てていただければ幸いです。
 なお、本データベースは、「詳細書誌目録付き錦絵画像データベース」として、独立行政法人日本学術振興会平成16年度および17年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)の交付を受けて作成したものです。


項目説明

項目名 内容
【資料番号】 本館での管理番号が入力されています。
【資料名称】 錦絵の名称が入力されています。資料(錦絵)中に名称が記されているものは原則としてそれを入力していますが、便宜的に名称を付したものは〈 〉で括っています。
【コレクション名】 本館における資料群の名称です。
【画工名】 一般的に通用している画工(絵師)の名前が入力されています。たとえば、歌川重宣は一般に知られた二代歌川広重の画名を採用しました。また、名称の後に付いた半角数字は画工の代数です。たとえば、「歌川広重2」は、二代歌川広重を表しています。なお、一般に知られる画名が複数ある画工の場合は、( )内に併記したものもあります。
【画工署名】 資料(錦絵)に記された画工の署名が入力されています。
【判型】 資料(錦絵)の判型のうち、大判、間判、細判など主要なものが入力されています。
【法量】 資料(錦絵)の法量が、縦、横の順に㎝単位で入力されています。続絵の場合は、向かって右から左の順で入力されています。
【形態】 資料(錦絵)画面の縦絵か横絵かが入力されています。
【員数】 資料(錦絵)の員数が入力されています。続絵の場合は「…枚続」という表記になっています。数字は半角入力となっております。
【彩色】 資料の彩色法が入力されています。本館資料はほとんどが「錦絵」ですが、一部に「紅摺絵」などが含まれています。
【版元名】 資料(錦絵)の版元が一般的に通用している名称で入力されています。
【彫師】 資料(錦絵)の版木を彫った職人名を入力されています。
【摺師】 資料(錦絵)を摺った職人名が入力されています。
【和暦】 改印等から判明する錦絵の制作時期が入力されています。役者絵などで上演記録もしくは役者の改名・生没等から考証したもの、また様式から判断したものは( )で括っています。数字は半角入力となっております。
【西暦1】 錦絵の制作時期(自)が西暦年で入力されています。
半角4桁以内で入力してください。
【西暦2】 錦絵の制作時期(至)が西暦年で入力されています。
半角4桁以内で入力してください。
【改印】 資料(錦絵)に捺された改印(検閲を通った証明の印)が入力されています。
【主題分類】 資料(錦絵)を美人画、役者絵、名所絵など、大きな分類で分けた分類名が入力されています。
【内容分類】 資料(錦絵)を描かれた内容に即して、「主題分類」よりも細かく分類した分類名が入力されています。
【国名】 資料(錦絵)に描かれた内容に関する旧国名(武蔵、山城など)、あるいは外国名が入力されています。
【地名】 資料(錦絵)に描かれた内容に関する地名が入力されています。
【人名】 資料(錦絵)に描かれた人物の名前が入力されています。役者等の名称の後に付いた半角数字は代数で、( )内は役名です。たとえば、市川団十郎7(大星由良之介)だと、七代目市川団十郎の扮する大星由良之介のことを表します。
【その他固有件名】 資料(錦絵)に描かれた内容で、特記すべきものが適宜入力されています。
【備考】 資料(錦絵)に関して上記項目以外で補足すべきことが入力されています。役者絵など、上演舞台および年月が特定できるものは、ここに入力されています。数字は半角入力となっております。また、資料(錦絵)中の詞書は、とくに長文にわたるもの以外は原則として入力されています。翻刻にあたって、仮名は原則として現行字体に改めています。すなわち助詞の「ハ」「ニ」などのカタカナはひらがなに変えています。漢字の旧字体は新字体に直してあり、字の無いものは「〓」表記しています。原資料を尊重しつつ、長文のものは適宜句読点やスペースを設けています。
【英文名称】 資料名称を英訳したものが半角入力されています。
【英文画工】 資料(錦絵)の画工名のローマ字表記が半角入力されています。名称の後に付いた数字は画工の代数です。たとえば、「Utagawa Hiroshige2」は二代歌川広重のことです。
【英文版元】 資料(錦絵)の版元名のローマ字表記が半角入力されています。
【英文分類】 「主題分類」の英訳名が半角入力されています。