公開年月:2004年7月
日本の古代・中世における都市生活、具体的にはどのような消費が行われたかを検討するために、おおむね8世紀から16世紀の価格関係の史料を抽出したデータベースです。
物価表としては、京都大学近世物価史研究会『15~17世紀における物価変動の研究』が有名ですが、これを補う意味で、14世紀以前の史料と東国の史料を比較的多く取り上げています。また、都市生活史という観点から、物の値段だけではなく、労賃などの提供されたサービスの値段も対象としています。
ただ、物のやりとりやサービスは、必ずしも純粋な経済関係として行われるとは言えないため、対象はかなり幅広くとっています。行為の行われた場所も示していますが、必ずしも都市には限定せず、また年貢や税関係など一般的な収支についても採用したものがあります。
品名については、史料に現れる品名だけでは不便なため、「大分類」「小分類」の項目を設けて、キーワードで検索できるようにしています。分類が当たっていないものもあるかもしれませんが、御指摘を待って修正を行いたいと思います。
なお、このデータベースは、共同研究「日本における都市生活史の研究」A班(古代・中世)の成果の一部であり、同共同研究の報告書『国立歴史民俗博物館研究報告』92集『古代・中世の都市をめぐる流通と消費』(2002年2月)、同113集『古代・中世における流通・消費とその場』(2004年3月)も併せて御参照下さい。特に113集には、中村太一「古代・中世都市生活史データベースの構築」を収載しています。
また、本データベースの内、古代関係のかなりの部分では、共同研究員であった櫛木謙周氏の作成されたデータベース(科学研究費補助金研究成果報告書『奈良・平安時代の都市を中心とした消費と手工業生産に関する研究』1999年)を御提供いただき、補訂・再構成しています。櫛木氏に感謝いたします。
項目名 | 内容 |
---|---|
【データコード】 | 収録データに割り振った通し番号 |
【年月日】 | 和暦年月日 |
【年月日コード】 | 西暦年月日をコード化したもの |
【品名】 | 史料に表記してある品名 |
【数量】 | 数量 |
【数量単位】 | 数量単位 |
【貨幣種類】 | 史料に表記してある貨幣種類 |
【価格】 | 価格 |
【価格単位】 | 価格単位 |
【単価】 | 単価 |
【備考】 | 備考 |