研究のそんなこと、あんなこと、裏話をご紹介します
最近、韓国との共同研究の機会がふえてきました。先日も姜さんと金さんが来日し、歴博の研究者と一緒に、韓国青磁の化学分析法について研究を行いました。しかし、どちらも相手の言葉があまり十分に話せないので、少し突っ込んだ議論になると苦労をします。その時、Kさん(写真の右側の人)に素晴らしいアイデアがひらめきました。コンピューターの日韓・韓日自動翻訳ソフトを使い、キーボードで文章を打ち込んで筆談を行うのです。日本語とハングルは語順などが似ているためか、翻訳はかなり正確に行われるので、意志の疎通には全く問題ありません。また大勢で話し合いをする時には、そのコンピューターにキーボードをいくつも取り付けて、発言したい人がいつでも意見を入力できるようにし、さらにそれをマルチメディア・プロジェクターにつなぎ、発言の原文と翻訳結果を大型スクリーンに映写して全員がリアルタイムで見られるようにしました。話し合いの内容はファイルに保存しておくこともできます。韓国の研究者たちにも大好評で、「これぞハイテクの威力!」とKさんはご満悦です。でも、よく観察していると、キーボード操作がだんだん面倒になってくるにつれて、昔ながらの筆談やボディランゲージの割合が増えていっているような気がしないでもありません。 (さいとう)
