研究活動一覧
科学研究費補助金による研究![]()
2011年度科学研究費補助金:
日本中世債務史の歴史
研究成果公開促進費(学術図書)
日本中世債務史の歴史
研究期間:2011年度
| 研究代表者 | 井原今朝男 (本館・研究部) |
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研究目的
1、中世債務史研究の専門論文を体系化・理論化し、学術専門書として刊行することによって、日本史学における債務史という研究分野を創造することの必要性を学界に認知させることを第一の目的とする。
2、2008年のサブプライムローンの証券化された不良債権問題で世界金融危機と債務危機問題が関心を呼んだ。歴史学の分野から、中世債権論による経済法則を提示することによって、近代債権論の理論的欠陥を問題提起し、自由市場経済原理を相対化して債務危機回避のための一研究分野として債務史研究の現代的意義を人文社会科学界に提示することを第二の目的とする。
3、これまでの日本史学や経済史分野においては、経済現象を売買取引一元論によって分析する方法が定着している。本書は、経済現象を売買取引と貸付取引との二大原理の併存によって分析する方法論を日本社会経済史研究としてはじめて提示する。債務返済の処理方法にも歴史的変遷があることをあきらかにし、私有財産制と自由契約論を絶対とし、債権者の権利保護のみを優先して債務者の権利を無視して破産に追い込む近代債権論の世界は歪な歴史段階であることを指摘する。債務者と債権者が共存し債務と返済の循環をスムーズに展開できる経済原理をみんなの社会正義にすることが、21世紀の人文社会科学分野の課題であることを世論に訴えることができる。
































